特発性過眠症でした
先日、3月の検査入院の結果を聞くために改めて病院へ行ってきました。
長年の症状から、何も無いという事はあり得ないと思っていましたが、前日は少しソワソワしてしまいました。
結果はタイトルの通り、特発性過眠症という診断でした。
「特発性」とは原因不明の意味です。
症状及び検査基準は以下の通りです。
そして私の検査は以下の通りになります。
◆終夜睡眠ポリグラフ検査
総記録時間 :524分 消灯から点灯までの時間
睡眠時間 :517.5分 入眠から最終覚醒までの時間
総睡眠時間 :456.5分 中途覚醒を除いた睡眠時間
中途覚醒時間:61.5分 覚醒時間の総和
睡眠効率 :87.1%
入眠潜時 :6分
REM睡眠:17.6%
ノンREM睡眠
N1 :13.5%
N2 :60.5%
N3 :8.4%
覚醒反応指数:10.9回/1時間当たり
無呼吸低呼吸指数:0.1回/1時間当たり
周期性四肢運動指数:2.5回/1時間当たり
約7.6時間ほど眠れているという結果で、夜間の睡眠は問題なしとの事でした。深い眠りがやや少ないですが(N3:8.4%)、全体的な睡眠として見ると大丈夫なようです。
また、睡眠時無呼吸症候群や、むずむず脚症候群の心配も無いそうです。
◆反復睡眠潜時検査
前回の記事で書いた自分なりの眠りの感想と結果です。
平均入眠潜時 4.9分
平均REM睡眠潜時 9.5分
REM睡眠出現回数 1回
自分で思っていたよりもかなり早く眠り始めていて、結果を見せてもらったときに思わず笑ってしまいました。
眠れなかった2回目については環境の問題があった事を伝えています(今後改善されるといいな…)。なので、状況によっては2回目も普通に眠れていた可能性もありますね、という話をしつつ、それでも平均4.9分という結果で、診断基準の平均8分以下を余裕でクリアしてしまっています。
夜間検査でナルコレプシーの特徴である脳波が出ておらず、反復睡眠潜時検査でこのような結果が出た為、特発性過眠症という診断になると説明頂きました。
【特発性過眠症を取り巻く問題について】
特発性過眠症が過剰診断されている現状や、診断基準の問題点、睡眠不足症候群と同じ症状である…等の特発性過眠症を巡る議論については確認済です。当事者になってしまった今、思うところは色々ありますが…研究が進んでいくと良いなと思います。
特発性過眠症の発症に関与する遺伝子を発見|国立国際医療研究センター研究所 (ncgm.go.jp)
昨年の休職以降、眠れるだけ眠るという生活をすでに半年以上続けています。ですので、直近で寝不足が続いている状態での検査は受けていません。
長年の睡眠不足が蓄積している、もしくはロングスリーパーの可能性については現段階では分かりません。ただし、小学生~社会人になるまでの覚えている限りの「眠り」及び発症時期と思われる頃の家庭環境は医師にお伝えしています。
睡眠はメンタルの問題の影響を受ける事も承知しており、適応障害の療養中である事は医師にも伝えた上で、約一か月かけて服用していた抗うつ薬・抗不安薬を減らし、一週間前からは完全に薬を抜いた状態で検査に臨みました。
今後、診断結果に疑義が生じた場合は医師より連絡があるかと思います。
この病気、原因が分からない為、治す為の治療は無いそうです。
その為、対処療法として薬を飲んで眠気を抑えるしかありません。
早速その薬も処方して頂いたのですが、かなりお高い薬でして…効かなかった場合は容量を増やすそうなのですが、なんとか1日1錠で効果が出てくれたらなと願っています。
ちなみに飲み始めて3日間は効果を感じられませんでした。
今日が4日目になりますが、はじめて朝の起床後から起き続けています。(ただし眠気は普通に有り、かなり頑張って起きている状態…)
今飲んでいる抗不安薬・抗うつ薬はそれほど影響は無さそうとの事なのですが、抗不安薬で眠気を感じる場合は調整が必要かもしれません。
そして何よりも寝不足にならない事。
寝不足で薬を飲んではいけないのもありますが、7~8時間の睡眠を確保するよう医師からアドバイスがありました。
まだ結果が出たばかりで、体調が改善する所までは行っていませんが、20年以上「自堕落な怠け者で我慢ができない人間」と自己嫌悪に陥って誰にも相談できなかった問題に決着がついたのでホッとしました。
今後はこの病気と向き合いながら生活していく方法を模索していきます。
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