外資系CAになった理由
私はとにかくCAになりたかった。
いろんな国に行ってみたかったから、就航地が多くて制服が好きな航空会社 (昔から制服によってモチベーションがめちゃくちゃ左右される非常にめんどくさいタイプ) を選んで受けていた。
就職活動中、当時は海外はアメリカとカナダにしか行ったことがなかったし、得体の知れない国に住みたい願望などはさらさらなかった。私はとにかくCAになり、いろんな国に行ければそれでよかった。
なのでもちろん国内大手の赤い会社と青い会社も受けた。1社は1次面接の時点で落ちた。特にやらかした訳ではなかったけど、受けながらなんとなくここはあかん気がする、と思ったら案の定落ちた。
もう1社は最終面接まで進んだ。
会社が用意してくれた飛行機で東京へ。最終面接は、受験者1人に対し面接官3人。
何問か、まあ聞かれるであろうと予想できるような質問が続いた後、
「本日こちらにお越しになる際、弊社の飛行機に搭乗されたと思います。弊社の客室乗務員よりもあなたが優っている点はなんですか?」
... いやーーーこれ、何て答えても失礼ちゃう?
若さ?いや、事実やけど絶対言うたらあかん。
オブラートに包んでフレッシュさ?いやほぼ包めてへん。
ほな機内アナウンスまあまあひどかったから、英語力?これは普通に喧嘩売ってるよな。
数秒で頭をフル回転させた結果、
「強いて挙げるならば、身長でしょうか。」
面接室、しーーーーーーーん。
で、落ちた。
未だに疑問なんやけど、あれはなんて答えるのが正解やったん?
ということで、結果として中東の航空会社に就職することになった。なんでその国にしたの?なんでその航空会社を選んだの?って聞かれることが多々あるけど、
答えはとてもシンプルで、そこしか受からなかったから。そこだけが私を拾ってくれたから。母国の航空会社の最終面接でスベリ散らかした結果こうなったんや。
未だに私のInstagramには、CAを目指している方から質問などのDMが来ることがある。
その時にいつも面接かのように、なぜこの会社を選ばれたのですか、この会社のどこに惹かれたのでしょうか、と矢継ぎ早に質問される。
何社か受けたんですけど他は全部落ちたのでここに行きましたー!
絶対に求めている答えを返せていないのを自覚しているのでちょっと申し訳ない気持ちになる。
中東に行った結果、それはそれはネタまみれの生活を送ることになった。その忘備録も色々残していきたいと思ってます。
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