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【断酒~習慣を変えて人生を変える~】DAY5

酒は百薬の長は嘘?

You tube を見てると、「酒は百薬の長」というのは、昔の中国で専売化した酒のキャンペーンの文句として広められたのだ。とか、さらにそこから「酒はあきらかに毒だ」とか挙句の果ては、「酒は邪悪なものだ」とか言っている人たちがいるが、違和感を感じていた。

確かに動物がアルコールを接種しているという話は聞かないが、サルが木のくぼみで発行させたアルコールを飲んでいるという話を聞いたことがある。そもそも、酒と人類のかかわりは、中国の三国時代なんかよりはるかに昔からしかも黄河文明に限らず、さまざまな文明で人類との記録が残っているんじゃないのか? また、「百薬の長」に限らず、それこそ「乾杯」ということば代表されるほど酒をたたえる言葉はいつの時代にもあって、親しまれてきたのではないか。人類と酒の歴史を紐解きたいがあまりに大きなテーマでさてどこから手を付けたものやらと思っていたら、断酒noteのことを聞きつけた友人がNHKスペシャルの記事を送ってくれた。

とても面白く色々なことを考えるきっかけになるのでリンクを掲載する。勝手な要約としてはこんな感じ。

なぜ類人猿だけがアルコール分解遺伝子を持つのか

およそ1200万年前、木の上で暮らしていた私たちの祖先の体の中に、突如とても強いアルコール分解遺伝子が出現。それが、ゴリラ、チンパンジー、人間といった一部の類人猿にだけ受け継がれたことが分かってきた。一体なぜ1200万年も前の祖先に「酒に強くなる遺伝子」が備わったのか?およそ1200万年前のアフリカ大陸で、私たちの祖先は木の上で果実などを食べて暮らしていた。穏やかな気候で、食べ物には困らない幸せな時代だ。ところが、地球規模の気候変動で大地が急速に乾燥化し始め、森の木が次々と消滅。果実も減り、食べる物がなくなってしまった。運良く地面に落ちた完熟果実を見つけても、糖分が自然に発酵してだいぶんアルコールに変化していることも多かったはず。それでも飢えから逃れるために食べると、まだアルコール分解能力が弱かった祖先は少量のアルコールでフラフラになり、強い動物に襲われてしまうようなことも。そんな中、突如体内に「強力なアルコール分解遺伝子」を持つ祖先が出現。発酵した果実を食べても平気になったと考えられるそうだ。

そう考えると、古来の儀式などで神聖なものとして酒が扱われていたのも理解できる。アルコール分解遺伝子は、人類の進化に必要なものだったからだ。また、その後の多彩な発酵食品の発見にもつながっていくものだったのだろう。

アルコールによる快楽を追求する人類

およそ5000年前の古代エジプトでは、ビールが労働者の賃金として支給されるまでになっていた。発見された、当時の労働者たちの出勤簿を見ると、なんと仕事を休む理由として「飲酒」という文字が。さらに、ブドウを育ててビールより度数の高いワインも造られ始めていた。すると人類に異変が!壁画に、「吐くまで飲む貴族の姿」が描かれていたのだ。人間が酒のとりこになった原因は、脳を操る「恐るべき酒の魔力」にあった。酒を飲むと、アルコールは血液に乗って脳へと向かう。脳の血管の壁には、異物の侵入を防ぐ特別なバリアがあるが、アルコールは非常に小さい物質のため、そのバリアをすり抜けて脳の内部まで入り込んでしまう。脳の中には「ドーパミン」という快楽物質を放出する細胞がある。アルコールが脳内に増えるにつれて、この細胞が興奮状態になり、歯止めなくドーパミンを放出。アルコールが脳にもたらす「酔いの快楽」に魅せられて、人類はさらに強い酒を求め始める。8世紀頃には、ついに「究極の酒」を生み出した。酒からアルコール分を取り出して、より度数の高い「蒸留酒」を造り始めたのだ。ブランデーに焼酎、ウォッカなど…少量でもすぐに酔うことができる、まさに「快楽をもたらす酒」とも言える。脳をリラックスさせ、人と人をつなぐ「特別な力」として欠かせないものとなった酒。

この段になってくると、今に通じるもので、人々が酒によってドーパミン出しまくって盛り上がっていることや、それこそ依存してしまう状況もわかる。さらには、記事ではつきすすめて東アジアではアルコール分解が苦手な遺伝子の発現や、ノンアルコールワインなどについても述べられている。今日ここで何か結論めいたことを書けるわけではないが、30年も飲み続けたのだから、感傷的や情緒的な話ばかりではなく、改めて科学として、人類と酒とのかかわりについて、文明や歴史といった社会科学的な観点や、遺伝や神経作用といった自然科学的な観点など、色んな切り口から考えていこうと思う。

糖類の方が依存性が高い!

ところで、今朝、かなり緩めであるがう〇こは出た。長年続いた不摂生を数日で許せるほど、腸は神経が図太くないらしい。一方、朝食でパン、昼食でごはんと炭水化物を断酒DAY1以降で最も十分に摂取した(というより気が付いたら食べてしまっていた)ためか、脳の方が今日一日 相応な幸福感を感じて何となく眠かった。酒なんかより糖の方がよっぽど依存性が高い。

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