見出し画像

数学者は、ネズミだったのだ

 みなさまは、わたしの「おはぎ大福問題」を覚えていらっしゃるだろうか。ここへきて再燃するおはぎ大福問題。

きっかけは、あの配信っ!!

この配信を聞かれた七田苗子さんが、わたしの「おはぎ大福問題」を面白がってくれまして、記事を仕立ててくださいました。


小説に朗読に俳句にコラボに、マルチな才能を発揮されている、あの、七田苗子さんに、「面白いっ」と言っていただけたのですよ。それだけなく、ネズミ数学者の登場するトポロジー入門編まで仕立ててくださったのあります。

ヘッダーがすでにトポロジー! 
しかもおしゃれなのであった。
うむむ、凄腕であります。

さて
七田苗子さんから誕生したキュートなネズミ数学者は、

トポロジーとは、薄いゴム膜に描かれた図形の性質の研究である

都筑卓司 トポロジー入門

を体現しているのです。
つまり、トポロジーの勘所を捉えて「ほらね」と実演してくれるのです。見る側、読む側によりそって話すネズミ数学者は、伴走して理解を整理してくれるような、一緒になって勉強を進めてくれるような気がします。こちら側の理解をていねいに確かめながら先へ進んでくれているな、という気持ちになるのです。わたしは「七田苗子さんの書かれるものは、こういう丁寧さの溶かし込まれたものなんだな」と思ったのでした。

これは、おはぎと大福のあいだで餅とあんこにまみれ七転八倒していたわたしの文章とは、ちょっと違ったテイストでござる(いろんなものにまみれるわたしのものは、滑稽な味わいがあってこれはこれでね、おもしろいのだけれどね。およよよ)。
同じ対象でも、捉える人によって、表現がこんなふうに違うんだな、という発見もあり、楽しく読ませていただいたのでありました。


それに加えて、
いぬいゆうたさんだけでなく、わたしのことまでとても素敵に書いていただいたのですよ、もうっ! 詳しくはwebで! じゃなく、こちらで! ありがとうございますっ!


七田苗子さんの書かれたものを拝見して、わたしは岡潔のことばを思い出しました。どこかにこんな文章があったような、と思って何冊かの本を見返して、……ほら、あった。

心の中に数学的自然を生い立たせることと、それを観察する知性の目を開くということの二つができれば数学がやれることになる。

岡潔 春宵十話

わたしは、こうも思うのです。

知りたいという気持ちがわくこと、それをそのまま認めて知りたいという気持ちを大事に育てていけば、知性の花がひらく。

それは数学であることも、ほかの分野であることもあって、おとなになればなるほど、頭の中で使える道具が増えるのだから、知ること・学ぶことが楽しくなるはずだ、と思ったのでした。


noteの世界で見つけていただきありがとうございました。

七田苗子さん、いぬいゆうたさんに
感謝を込めて