見出し画像

子育てが一段落したのを機に50代で独立。会社員とは違う自由な働き方を実現

会社員として20年以上人事に携わり、50代で人事コンサルタントとして独立した東則安さんは、G Innovation Hub YOKOHAMA(以下G)の自由な雰囲気に魅せられた入居者の一人です。好きな音楽やラジオを聴きながら仕事をしたり、昼食後に関内のまちを散策してみたり、時には取引先の社員旅行に参加してみたりと、憧れだったルールに縛られない働き方を楽しんでいます。人事のプロとして日々さまざまな組織を見ている東さんが感じるGの魅力とは―。

会社員時代は組織のバランスをとる人事制度づくりに尽力

現在は主に中小企業の人事制度や評価制度などの再構築や内定者、新人、評価者向けの研修などをサポートしています。2016年に独立するまでは、求人メディアを扱う会社で人事を担当していました。希望したわけではなく、たまたま配属された先が人事でしたが、28年間の会社勤めのうち、22年担当しました。採用も経験しましたが、それよりも制度を作るほうが好きでしたね。人事制度は、従業員のためでもありますが、会社運営のためでもあるんです。バランスをとるために、心苦しくても結果がでなかった人たちの評価を下げないと、頑張った人たちが報われないことになってしまう。だから「こんなもの、作らないでよ」と文句を言われる立場でもありましたね。途中で営業も経験しましたが、組織のことや取引先のことが分かって、後に今の仕事に生かすことができたのは良かったと思います。

Gはルールが少ない自由なシェアオフィス。周囲の音もいい刺激に


ブースにはお気に入りの絵を飾って

独立当初は知り合いから場所を借りたり、図書館で仕事をしたりしていましたが、コロナが流行して図書館も閉鎖されてしまったので、シェアオフィスを利用し始めました。当時はまだシェアオフィス自体が数少ない頃ですね。最初は川崎のシェアオフィスに入居していました。仕事がしやすくて気に入っていたのですが、そこが閉じることになってしまって、次の場所を探す中で見つけたのがGでした。鶴見や桜木町などでも探しましたが希望に合った物件があまりなく、横浜駅周辺は駅から離れているところばかりで。顧客が新宿や渋谷に多いこともあって、JR関内駅だけでなく、みなとみらい線の馬車道駅からも近いGは好都合でした。
2021年2月に入居しましたが、そのころのGのホームページのトップには、Gの内装が作られる前の、まるで倉庫のような写真が載っていて、全然実際の様子が分からなかったんですよ。それが興味をひき、ちょっと行ってみようかな…と思って足を運んだら関内駅直結だし、何より自由で。それまでに見たシェアオフィスは、どこも『周りで仕事をしている人に配慮して静かに』というのが基本だったんです。でもGはコワーキングスペース以外ならセミオープンのブースでもリモート会議OK。打ち合わせしている声も聞こえるし、入居者やスタッフの会話も聞こえて、そのくらいガヤガヤしているほうがいいなと感じました。
個人で仕事をしている人の中には、少なからず組織に馴染めなかったとか、組織に縛られるのが嫌だからやっているという人がいると思うんですよ。それなのにオフィスのようにルールに縛られるところがあるのは辛いんじゃないかな。実際今、私はイヤホンでラジオや音楽を聴きながら仕事をしているので、周囲の雑音も気にならないですし、むしろいい刺激になっています。多少のガヤガヤ感が気にならない人には良い環境だと思います。
あと、関内周辺は歴史や文化を感じるスポットが多く集まっていて散歩をするには最高なんですよ。昼食の後、時間がある時に時間をかけて歩いてみたこともあります。元町方面へ歩いたり、埋立地である関内区域を1周してみたり。元町の入口にはクジラの肉の自動販売機あるとか、いろんなことを知ることができて面白いですよ。

顧客とはゆっくりと良好な関係を構築。時には社員旅行に参加することも

1人でやりたいと思ってやっていますが、やっぱり寂しいじゃないですか(笑)。Gで開催される交流会にも出席しているほうですね。自分は年齢が59歳で上のほうだから躊躇する部分もあったんですが、入居者の年齢層は幅広いですし、お互いに顔が分かったほうが仕事しやすくなると思います。
あと、顧客から社員旅行に誘われることがたびたびあって、社員ではないけど参加したりもしています。飲み会に誘われることも多いんですよ。元上司がやっている会社の組織にはどっぷり入っていて、若い社員たちとたまに飲みに行ったりもします。会社員の楽しい部分も残しつつ、ずいぶんわがままな働き方ですよね(笑)良好な関係を築くために普段意識しているのは、歳も歳なので最初から突っ込んでいかずに、ゆっくり入っていくことですね。

間もなく60歳の節目。新たな働き方ややりたいことを模索中

これからの働き方や夢を語る東さん

最近は60歳を前にしてこの先、自分の中での仕事の負荷をどうしようかということを考えています。会社員時代が100だとしたら今は50くらいですが、それを25くらいにしていきたいと思っています。そうなった時にGをどのように利用するかも考えますね。今は人事情報を扱うこともあってセキュリティ上、鍵をかけられる個室に入居していますが、いずれそうした資料を手放してセミオープンブースに移って、たまに来て自分の好きなことをするというような利用の仕方もあるな…とか。人事コンサルの仕事もいいですが、身体を使って健康にも良さそうなゴミの清掃員の仕事を週3日くらいやってみたいとも思ったりもします。
仕事以外では、余裕が出てきたらイギリス全土を旅行してみたい!イギリスって歴史を見ると面白いんですよ。最初から強いわけではなく、途中から強い国になっているんです。イギリス=イングランドという印象が強いですが、4国で構成される連合王国。スコットランドの雰囲気はイングランドとは全然違うし、ウェールズなんてましてやあまり知られていないけど、ラグビーの大会とかでは名前が出てくるでしょ。学生時代ラガーマンだったこともあって、図書館で仕事をしていたころに興味を持って本を読んでいたんです。だから長い時間をかけて行ってみたいですね。

関内のおすすめの場所…「三熙」(さんき)
重慶飯店元料理長が営む、ベイスターズ通り沿いにある中華料理店。辛くはないけどめちゃくちゃニンニクが効いている麻婆豆腐がイチオシ。汁なしのマーボー麺もおいしい!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?