私と「拡張」の話。

私の好きな界隈のバンドマンはいろんなとこにあいてる。

ピアス。

そこ絶対痛いじゃん、ってやつも。

拡張されて向こう側が見えるやつも。

みんな個性があって、いいねえと思う。

私自身は痛いのが苦手で。

それでも若かりし頃には、自分でピアッサーであけようとしたこともあったよね。

でも、貫通しなかったーあははーみたいな。

私みたいな人間は、自分であけようとしちゃいけないって学んだ。

これも懐かしい思い出。

もう今は１個しか残ってないけど。

これ、ピアッシングスタジオであけてもらったんだよね。

最初で最後のニードルだな。多分。

気に入ってるから、ここだけ閉じずにいるんだけど。

未だに覚えてるのが、そのスタジオの中の世界。

まるで小説の中みたいな世界で。

ものすごく衝撃だった。

現実にこういう世界があるんだ、って。

普通に学生して、普通に会社員してたらなかなか目にしない世界だったから。

あー、私って狭い世界で生きてるんだなーって。

私の視界に入る世界って、広い世界のほんの一部なんだなーって。

小さいスタジオだったけど。
今も忘れられない衝撃。

知らない世界をもっと見てみたい、し。

自分の世界を、拡張していきたいもんだ。