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学習出版:執筆の7ステップ (1)対象

教育現場での学生出版として、私のゼミではこれまで3冊26人による本を出しました。TOEICスコアアップ方法がテーマです。3年の実践でわかってきたコツ、特に文章に個性や強みを出すための7つのステップをまとめています。

今回は最初のステップです(「はじめに」はこちら)

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1.1. 悪評レビューから身を守れ

最初のステップでは、ターゲットを明確にすることを目指します。出版に値する文章を書くためには、単に良い文章を目指すだけではありません。

私たちのプロジェクトでは、文章を書き出す前に、強調してきたことがあります。「人はあなたの体験に興味を持つほど暇じゃありません」ということです。あなたは別に素晴らしくない。感じ悪くてごめんなさい。本当に感じ悪いのは私じゃなくて顔の見えない読者です。世の中のほとんどの人は私たちの話に興味ない。

じゃあ、一体、誰が読んでくれるというのか。

考えるコツは一つだけ。注意すべきはできるだけ詳しく仮定すること。世の中の不特定多数を相手にするのではなく、少人数でも本当にあなたの文章が刺さるようなターゲットを絞り込むことから始めます。できるだけ具体的な読者像です。

ターゲットが曖昧だと、読んで欲しくない人、対象にしていない人が購入してしまって、不満をレビューにぶちまけることがあるかもしれません。ターゲットを明確に打ち出すことは、自己防衛になります。

1.2. ターゲットを決める3ステップ

やるべきことはシンプルに3段階あります。

(1)ターゲットを3人、具体的な人物を想定します。

「TOEICを勉強する人」のように抽象的ではなく、年齢、性別を決めます。

(2)ターゲットの人物像を掘り下げます。
得意なこと、苦手なこと、モチベーション、趣味をあげます。例えば、アルバイトをしていて時間がなく、旅行に行きたいと思っている、など、直接本の題材と関係ないことまで考えていくと、読者像がはっきりしてきます。

(3)ターゲット人物が知りたいこと、悩んでいることは何か、考えます。

以上があなたの「読者が求めているもの」になります。あなたはその読者に語りかけていけば良いのです。

過去事例から言える簡単なコツ:過去の自分こそ、想定読者

それでも簡単には対象をイメージできないこともあります。難しく考える必要はありません。あなた自身の昔を考えれば、悩みはあったはずだし、その時知りたかったこと、聞きたかったことを思い出せば良いだけです。過去の自分こそ、想定読者ということです。過去のダメな自分に今の自分が言えることは何ですか? 不安に思っていた過去の自分に、夢や希望を持って欲しいですか? それとも甘くみていた自分に、厳しさを伝えたいですか? はたまた、もっと楽して効率良くできたと伝えておきたいですか?

TOEICスコアアップ本では、例えばこんな事例になりました。

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今日のまとめ

具体的な人物としてターゲット読者を想定し、読者が求めていることを明確に!



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