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学習出版:執筆の7ステップ:はじめに

どんな人でも個性や強みを出せる!

どこにでもいそうな大学生が出版できる。そんな環境を活かして、私のゼミではこれまで3冊26人による本を出しました。TOEICスコアアップ方法の電子書籍です。

「素晴らしい作品を出した!」と胸をはれるようなレベルには達していませんが・・・、でも、日本で唯一の電子書籍出版ゼミとして前例のない挑戦をしながら、7つの執筆のコツがあることがわかってきました。このステップは、文章にそれぞれの個性や強みを出す方法で、どんな人にも応用が効くと思います。だから、広く公開できればと考え、何回かに分けてアップさせていただきたいと思います。


私自身立派な先生でもなく、名のある有名な大学でもないのに出版に挑戦しているのは、第一に、教育的効果を証明する様々な理論があるからです。教育学やメディアリテラシーなどの理論に基づいた実践です。また、大きな目標、理想があるからです。それは、「誰もが誰かにとって価値ある情報を発信できる人を目指す」ということです。そんなデジタル環境を活かしていきたい。日々の教育現場でそんなふうに考えています。(下記リンクは出版コンテンツを分析した論文です)

https://core.ac.uk/download/pdf/322544606.pdf


初めは、知らない誰かに読まれるのって、怖いものです。「人に語れるようなことは何もなかった」と思うような学生が、不特定多数の社会に向けて発信をするということは、大きな挑戦。これは、企業も注目してくれるようです。就活の面接で話題になったという数々のエピソードを耳にしています。

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単に書き散らすだけでは出版できない!

「本を出す」とは言っても、あまりにもさまざまなジャンルがあります。ここでは、「自分が体験したことを誰かに伝える」という本を想定しています。振り返って記録を書くということで、これは、教育学分野などで「リフレクション」と言われています。学びの効果として、リフレクションが持つ力が証明されています。

「自分が体験したことを誰かに伝える」ために体験記を出版することを私は「学習出版」と呼んでいます。単に書き散らしただけの体験談ではないと言いたいからです。

発信するからには、そこに価値がなければいけません。ただの日記ではなく、誰かに価値を見出してもらえるコンテンツ。よくある回想録や自費出版とは異なる価値。書き殴りや自己満足ではなく。その価値を考えることが、情報教育のひとつの形ではないかと思います。

誰かのリフレクションは、きっと誰かの役に立つ!

誰かのリフレクションは、きっと誰かの役に立ちます。なぜなら、あなたのうしろを誰かが今、まさに体験しているから。成し遂げたものを見せびらかすために出版するのではありません。自分が通った道をこれから辿る人への道案内です。

私のゼミで出した2冊は英語学習の限定的なテーマに過ぎませんが、これは誰でも応用できるステップだと考えています。

ここで紹介する出版事例は、英語学習ですが、ジャンルは何でも同様の出版方法が効くはずです。例えば
・テニスやキャンプといったスポーツ・趣味の学び
・会社や経営など勤務先での実践的な学び
・俳句・伝統芸能など文化的な学び

どのようなアレンジが効くのかを私自身、学ばせていただければと願っています。

では一つ目のステップ「対象」の記事に進みます。


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