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睡眠を巡る攻防、そしてその先にあった絶景(1)

前回のnoteでは、長男の塾の先生とのやりとりを交えながら、親の私が右往左往していることについて書いていた。また睡眠時間を巡って親子間で揉めていることについても書いていた。

その後、塾の先生に睡眠時間や朝学習のことで対応に苦慮していることを相談したところ、家庭での学習を健全に進めるために、一度面談をしましょうという話になり、睡眠時間については無事に解決することができたのだった。長男を介してのやりとりや、メールだけでは誤解が生じてしまってもいた。その事に気づけて同じ方向を向いて進められるようになったことにほっとしている。

8時間寝てほしい母と6時間しか寝たくない長男

睡眠時間については、親は8時間、長男は6時間を主張する状態が長らく続いていた。親が8時間とした理由は、それであれば長男が無理なく朝起きられたからだった。

それより短いと、起きる方も起こす方も苦労した。夏休みなら塾が朝から始まって夕方終わるため、早寝早起きもできた。しかし、学校がある時期はとてもではないが意志の力だけでは起きられなくなっていた。学校から帰ると15:30、登塾16:00、帰宅22:30、夜食を食べてお風呂に入ると23:00就寝となる。

このスケジュールだけ見たら過酷だと思うのが普通ではないかと思う。我が家については特殊事情というか、長男が塾に行った方が集中力が上がることもあって、親もむしろ塾に行って自習なりをしてくれた方が負担が少ないと感じていた。そのためスケジュール自体は何ら問題はなかったのだが、ここに家庭での朝学習を加えることになった途端、家族が悲鳴をあげることになってしまった。

長男は朝5:30には起きたいと言うようになっていた。無茶な話で、そのうち起きてもらわないと困る時間になっても起きられなくなってしまった。こうなると親は朝から血圧を上昇させることになる。

朝すっきり起きるためには十分に寝れば良いだけだったが、そうすると宿題が終わらない。しかし寝なければ起きられないのだからいずれにせよ宿題は終わらなかった。だったら最初から無理して起きようとせずに寝た方がマシだったし、その方が長男を叱ることもせずに済んだ。

しかし親の心子知らずで、睡眠時間確保に奔走する母に対して、長男は「迷惑!」と本気で言ってくるようになっていたし、「起きられるものなら起きてみろ!起きられないのはお前だろうが!!」とやり合うようになっても、「俺は6時間で起きる!」「起きられないのはノンレムとレム睡眠のタイミングが悪いからで6時間睡眠のほうが起きやすいんだ!」と豪語していた。

(2)につづく