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長男よ、利害対立が発生しておるのだよ(1)

長男は基本毎日学校に通っている中で、月に4、5回ほど休みも入れている。本人が休みたいと言って休むこともあれば、塾の宿題で週末に休めないために親が平日に休むよう促すこともある。また、通院やカウンセリング、イベント参加のために休むこともある。

内申も気にしなくて良くなったこと(もう手遅れ)、塾にバレないように休むには平日しかないこと、学校に行っても教室にほとんどいないこと(図工室通い)から、絶対に学校に行った方が良いとも言えず、今くらいの休みの取り方がバランスとしてはちょうど良くなっている。

加えて、長男を登校させない方が先生の負担も少ないだろうと思う時も休ませている。例えば参観日は休ませようかどうしようか迷う物の一つだ。

長男は教室にいても読書かタブレットPCで授業と関係のないことをしていることが多い。その姿を見た保護者が先生の指導力不足と思うかもしれないと思うと、登校させるか二の足を踏むのだった。

失敗

参観日だけ教室で皆と同じくタブレットも読書も禁止と言っても実行されないだろうことを見越して、さらに、最近は割と頻繁に図工室で過ごさせてもらっていることを知って、父親が参観日の朝、「今日は教室じゃなくて図工室の教具室で大人しく過ごさせてもらいなさい」と伝えて登校させたことがあった。

しかし、参観日は他の学年の保護者が図工室に来る時間も多かったらしく、長男が教具室にいると逆に不都合が生じてしまっていた。図工室と教具室との間の仕切りを閉めて長男が保護者から見えないようにすると、今度はエアコンが届かなくなって長男が熱中症になる危険があった。そこで担任の先生が朝から長男に教室で過ごすよう説得する必要が発生してしまった。

長男は父親からの指示であると先生に伝え動かなかった。伝えた内容は事実であるが、普通に考えたら教室ではなく図工室で過ごせと親が指示したなんて困惑するばかりであって、先生も最初はそんなはずが無いと取り合わなかったそうなのだ。しかし、長男が動いてくれそうになく困って親に電話をしてみたら事情が分かったという展開だった。

こちらも事情を知って、ならばこれ以上先生の手を煩わせてはいけないと、長男を回収しに行くと申し出たのだが、先生が改めて長男と話してみますとのことで、長男も最後は納得して教室に移動したと聞いている。翌日も続けて参観日だったが、時間割を見て、行かせても碌なことにはならないと思って、長男も休むと言ったため休ませることにした。

毎回は難しい

親も仕事の調整ができそうな時は休ませたり、早退させたりして対応しているが、毎回うまく調整できるわけでもなく、また、長男が行き渋っていても、この日だけは学校に行ってもらわないと困るとか、回収依頼があっても対応不可という日もある。

そんな時、親の都合で学校に行ってもらっているような気分になることもある。それでも予め念押しして、今日だけは色々な思いがあっても、こちらにも都合があって、分かってほしいのだとお願いしている。

ここは今我が家が悩んでいることと言うか、正念場というか、長男には自分の気持ちだけでなく、人が助かるなら多少折れたり、相手の事情も考えた行動が取れるようになってほしいと、粘り強く話し合っている事になる。

(2)につづく