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長男よ(3)

算数の途中式を書かない問題がその後どうなったか

長男はやはりと言うか、数学の中間テストの点数はボリュームゾーンであったのと、中学受験の時も散々途中式を書かないことで注意されていたが、中学でも指摘されることとなった。

書き方には一定のルールがあるのだと思うが、それを自然体でスルーするため、確認テストでは「オマケ」で丸をもらう状態だった。しかし、中間ではオマケがないまま5点どころではなく引かれていたのではないかと思う。

何度注意されても直らないのは、本当に原因が分らない。事前テストで何回も注意されて、本番でも減点されて、ここまでくると私には長男が宇宙人にしか見えないのだが。

イコール「=」も、上方を指し示したいのか、時々「||」と縦向きに書いてしまう。あるいは、かなりの確率で省略してしまう。

この辺がどうやっても直らない。本当に悪気無くやってしまうようなのだ。それでルール通りやれていないため、追試になったそうだが、追試で出来たため、「意識したら書けるから頑張ろうね」と言ってもらったのだそうだ。先生の懐の深さには脱帽する。

英語も中学に入ったばかりの頃は苦戦していた。文頭だけは大文字にする、しかし、私の「I」は文中でも小文字にせず大文字のままにする、文末には必ずピリオドをつけるなどのルール系でやられていた。これまでルールを守って生きてこなかったためこういう所で苦労するのだろう。英語は習っていたし英検も持っているのに、こういうのは意識して書いたりしないと身につかないのだなと思った。

そんな子でも、単に減点されて終わりではなく、フォローしてもらって、見放されるということがないのだなと思う。それに、出来たときにはポジティブなコメントをもらったりしていて、子供達が頑張れるようにサポートしてくれている感じがする。

全体として、勉強は大切にする学校なんだなという印象を受けている。勉強の意味合いが、学校の授業を中心としたものである点が、また良いのかなと思う。

(余談、算数の途中式を書かない子は多いのかもしれない)

中学に入って以降、親同士でコミュニケーションを取る機会が何回かあり、そこで聞いた話なのだが、皆さん一様に、中学受験で子供が算数の途中式を書かなくて困ったと言っていた。

うちだけかと思ったら、そんなことは無いようであった。ある人のお子さんは、都内の最難関も合格したが、お子さん自身がそちらを選択しなかったそうで、そういったお子さんも計算は大半を頭の中でやってしまい書きたがらなかったと言っていた。ということで、学校によるかもしれないが、親が思うほどの量で途中式を書いていなくても、問題視しない所もあるという印象だ。

ただ、これは何とも言えないし、あまり鵜呑みにしない方が良いかも知れない。なぜなら、学校によっては、答えよりも途中式の考え方を重視するとも言われていて、ならばやはり途中式もポイントを押さえて最低限は書かなければ点数に繋がらないと思われるからだ。この辺のさじ加減は素人の私にはわからないが、採点する先生方も慣れている故、思考過程は上手に読み取ってくれるのかもしれない。わからないが。

近況

長男については、学校はひとまず順調と言っていい。学校生活以外も中学になって以降は盛りだくさんでやっていて、運動もやり、また長男の関心のある分野での活動も増やしている。

中学受験が終わるまでは控えざるを得なかったが、今年度からはあるプログラムの選抜を経て大学の教授や研究者から学んだり、グループワークを通じた活動にも挑戦している。意欲的にやっているようで、またいつか書こうと思う。

学校、スポーツ、関心分野を通じて、多種多様な人と出会い、柔軟かつ積極的に関わってくれたらと思っている。人と会う楽しさの中で成長してくれたら何よりだ。