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塾での叱咤激励と親の迷走(3)
終わりの見えない宿題
長男が課題にまっとうに取り組んだとしても、予定通り完了できないことも多い。そんな時、宿題の量が多すぎるのではないかと思わずにはいられなくなる。努力が足りないで片付けるには酷だろうとこちらが思っていても、未達で提出すると大抵は叱られることになる。
一度さすがに長男が不憫だと思って、先生からのコメントはそのまま見せない方が良いと判断したことがあった。コメントを読んでまた頑張ろうと思えるなら良いが、そうならない気がした。
その日は親の目には頑張っていたように見えたし、確かに時間配分が悪くて手が回らなかった教科があったのだが、長男は算数をぶっ続けで8時間やって精根尽き果てていた。
大人だって8時間も仕事をしたら効率が普通落ちるだろう。算数はこの日褒められていたため、できれば長男には、未達があろうとも頑張りを誇りに思ってほしいと思っていた。
できない原因はまさかの親?
それでもやり残しが多すぎる、不誠実だと言われると、ではどうしたら良いのでしょうかと相談しないと解決しないように思った。相談したところ、塾の先生からは以下の回答を得た。
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8時間やったと伝えた直後に、「すぐにもうできない」の返しが来るあたり、厳しいのだなと思った。また、できない原因が家庭にあるという。
「やり抜く覚悟と本気の後押し」と言われて、映画『ミックス』を思い出してしまった。
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「泣き言を言うな!立て!宿題が終わるまでが勉強時間よ!」と言われているような印象がある一方で、先生の文面からは、無理をしろというのとは違って、大切に向き合わせたいという思いも読み取れるのだった。
こちらはついつい〇ページやったんだし、とか、〇時間もやったのだから先生も十分やったと思ってくれるだろうと思いがちだ。それにできれば予め、何時間相当の課題が課されているのか等々把握しておきたいと思うことも多い。しかし、塾はそれは絶対言わないだろうと思う。どれくらいの時間やったかも重要ではあるけれど、注げる物をどれだけ注いだかという判断基準であるため、「〇時間、〇ページやったから十分」という指標を最初に出すことはないだろうと思っている。
(4)につづく