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脂っこいの苦手系ヒューマンさんへ🍖

脂っこい物があまり食べられない、食べるとすぐもたれる、下痢をする
という方…○○分泌の低下が原因かも⁉︎





その○○とは…
意外と単純♪
答えは

【胆汁】

ちと韻踏んでみますた笑



胆汁で聞いたことあるけど…なんぞや??
ということで、今回は胆汁についてお話します。


胆汁は肝臓で作られ、胆のうに蓄えられます。
その後、胆のう管→総胆管→十二指腸を通り、小腸へと分泌されます。

◉胆汁の働き


・脂肪の吸収とタンパク質の分解を助ける。
→乳化作用により脂を吸収しやすい状態にしてくれる。

・腸管洗浄作用
→胆汁は界面活性作用により腸内を殺菌してくれる。
   いわば、天然の腸管洗浄剤。

・老廃物(ビリルビンや不要になったコレステロール)を便と一緒に排出
※便が茶色なのはビリルビンが茶色いからです☆


出典:エルムス動物医療センターHP


◉胆汁が不足すると?


①冒頭にもあった脂肪の消化、吸収が上手くいかない。
→脂肪の消化吸収が上手くいかないと、胃もたれ・下痢・べちゃっとした脂肪便といった症状が見られるようになります。

②脂溶性ビタミンの吸収低下
これが気づきにくく、落とし穴になりやすい所です。脂溶性ビタミンとはビタミンD.A.K.Eのことです。免疫力UPや抗酸化作用を期待してビタミンDやEのサプリメントを飲んでいるのに効いてるのか、効いてないのかよくわからん!
という方は胆汁がしっかり出ていないかも!
ちなみに脂溶性ビタミン4つは「4つDAKE(だけ)」と覚えましょう♪

③老廃物の排出が上手くいかない。
先程も書いたようにビリルビンは茶色をしています。
なので、胆汁が低下すると便が白っぽくなったり、ビリルビンが血流にのって全身を巡ると白目や肌が黄色っぽくなります。
これを黄疸といます。
この後でも記述しますが、薬の副作用で肝機能が低下することがあります。
その際、黄疸という症状は肝機能低下の判断兆候として有名です。


◉胆汁が不足する原因


・肝機能低下
→胆汁は常に肝臓で作られます。
そのため、肝機能が低下すると胆汁も上手く作れなくなります。
アルコールの摂りすぎも肝機能低下につながるので注意しましょう。

・脂質制限食(LDLコレステロール低値)
胆汁に含まれる胆汁酸は実はLDLコレステロールから作られます。
よく悪玉コレステロールと言われていますが、胆汁酸を生成する上で欠かせない材料なんですね。

ちなみにLDLコレステロールは悪玉コレステロールと言われていますが、
実はLDLコレステロール自体が悪いわけではありません。

実際はLDLコレステロールが「酸化された」ものが、動脈硬化等の原因になることが問題なんです。
ただ、皮肉なことにLDLコレステロールは「酸化されやすい」という特徴を持っています。そのため、ひとくくりに悪者扱いされてしまっています。
なので、実はビタミンCやEを摂る。ストレスをため込まない。など
しっかり抗酸化アプローチをすることが大事だったりします☆


・交感神経優位
胆汁分泌は副交感神経によって円滑に行われるため、ストレスやカフェイン、低血糖などで交感神経優位になってる方は胆汁が上手く分泌できてない可能性があります。


◉肝臓・胆汁分泌ケア


・脂質制限をしすぎない。

・ダンデライオン(たんぽぽ)
 キク科アレルギー、胆道閉塞、胆のう炎、閉塞性イレウスの方は避ける。

【トラディショナルメディシナルズ :ダンデライオンルートティー】
カフェインフリー。有機JAS認定食品。



・ウルソデオキシコール酸
 大元は熊の胆のう
 (熊胆)の主成分
 今では合成された医薬品として処方、販売されているのでご安心を笑

【注意!】胆道閉塞や劇症肝炎には禁忌
その他、慎重投与などもあるため安易に使用せず、必ず薬剤師にご相談を。

・食物繊維
大麦、キノコ類、海藻、杜仲茶(アスペルロシド)など
→胆汁排出に効果的


というわけで、今回は脂質の吸収に非常な重要な「胆汁」についてお話しました。
地味でパッしないので、言うても大して関係ないでしょ?それならもっと他にお金かけるよ。となるのはよくわかります笑
胆汁対策をしよう!とはなかなかなりませんが、腸内環境の改善やコレステロール関連の不調にはとても重要な項目なので気になる方は是非一度試してみるといいと思います^^

それではまた~☆

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