事務さんと賞与
夏の賞与(ボーナス)支給が近づいてきました。
病院で働く人の賞与は景気との関係性があまりありません。
病院の売り上げは「診療報酬(点数)」という制度によって成り立っています。
「診療報酬」というのは簡単に言うと、医療行為に対する報酬という事になります。医療行為にはそれぞれ点数が定められており、その点数の合計分を報酬という形で医療機関は受け取ります。この点数は景気によって変動するものではなく、2年に1回国が決定するものとなります。
因みに1点は金額でいうところの10円になるので、10点の場合は100円となります。この100円分の内、3割負担の患者さんからは30円分を実費徴収し、残りの7割(70円分)を支払基金等に請求して全100円分を病院は報酬として受け取ります。
※とても安易な形で説明しています。実際はもっと複雑で、保険診療分・保険外診療分(※個室代等)・自己負担割合等も存在しますが、長くなるので今回は簡単にお話ししております。
景気による変動はありませんが、2年に1回の改定による影響は少なからず存在します。過去、診療報酬(点数)が大幅に引き下げられた事で賞与が大きく減るという事がありました。
「診療報酬が上がったら賞与も増えるのでは?」との意見もあるかもしれませんが、2年に1回改定があり昨今では医療費も抑制されているので報酬が上がっても賞与には反映されません。
※診療報酬が上がるという事はあまりなく、高い報酬には複雑な要件がいくつも設定されており、そこをクリアするのは困難な状況です。
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