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筍のあくをとりたくて

筍を煮ている。
知っているか、たけのこは掘ってそのままでは使えない。
皮を剥ぎ取り、食べられる部分を切り取り、米糠を入れて2時間ほど煮てあくを取る。
なんという作業量だろう。
掘ってくるだけでもなかなか重労働だけど、その後の処理作業はゆとり世代では耐えられない。

けれどね、それを越えればしゃくしゃくとしたあの食感の筍が食べられると言うわけで、僕はその筍を掘って、母の処理したそれを今煮ている段階だ。

今までは完全に任せていたけれど、そろそろ代替わり、ということで、
積極的には母この手の地域行事、慣習を教えてくる。
みんな、歳を取ったのだ。

上等だ。

筍に罪はない。というか、別に地域に入ることに躊躇はない。
だから今は、筍のアクが消えていくイメージを持とう。

もうすぐ、筍の若竹煮をアテにして焼酎のロックを舐めよう。
外で焚き火をするのはやはり気持ちがいい。

この、ヘリノックスの椅子にロッキンチェアーバーを装着し、前後にゆっくり揺れながらアウトプットをする。

木が燃える音、筍が茹る音、風が吹いてきて、僕は整うのだ。

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