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星の王子さまは、労働をするか?

結局、星の王子様とは何者なのか?

墜落した飛行機の操縦士、それが見た妄想なのか。
本当に星からやってきた存在なのか。
そこに意味を見出すことはやめましょう。

星の王子さまがなんだっていいじゃない。
星の王子さまは、星の王子さまであって、それ以上でも以下でもない。

これを前提とする。

彼が話すことに集中する。
彼は星から星へ旅をして、地球にやってきた。
その中で、変な人たちに出会い、質問をし、自分のことはほとんど話さない。
というよりも、変な人たちは自分を雄弁に語るのだ。
彼は何を得て、何を失ったのか。

地球にやってきて、操縦士に出会い、砂漠で思考を重ねた。
体が重すぎて、そのままで星には戻れない。
彼はもう星に戻らなくてはならなかった。

だから、肉体を捨てて、魂として、星に帰ることにした。

人類の進歩と、争いと、愚かさが物語の中で表現されていて、それは時として直接的に、うまく隠して、置いてある。
実に巧みな物語であった。

少年に対する、やや過剰な愛情も感じるけれど、それは深い愛なんだから、毛嫌いする必要もない。
むしろ、尊い関係性を見守るべきである。

操縦士は無事助かり、この物語を描くことになった。
めでたしめでたし。

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