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夜は短し話せよ乙女

夜に起きていることが、どれだけ辛いか知ってるか?

知らない。

知りたくもない、けれど、否応なく起きなければならない時もある。

何もしない、けれど、起きている。

様々な事情で家に居られない人がいて、僕は何もできないけれど、夜に起きていることは、できるからやっている。

話もしない、ほとんど無言で、ストーブの燃える音がチラチラときこえる。
たまに自動車が通り抜けていく。
隙間風がたまにここまで届く。

こんなにも夜が長いなんて知らなかった。

昔、その街の子ども、という映画を見た。
これは間違いなく名作だからみなさん見てください。
森山未來と佐藤えりこが会話しながら夜通し歩く映画だ。
阪神淡路大震災がテーマの映画で、ほとんど何も起きないけれどとても心が揺さぶられる。

夜通し歩くことは、僕にはできない。もしするとしたら、家族が怒り出すかもしれない。危険だ、とかなんとか。

僕は無鉄砲で、竹を割ったような性格だから。

話がずいぶんそれた。

今、避難所に来ている。

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