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今夜、ダンスには間に合う

あきらめなければ。
思い出野郎Aチームである。
このむさ苦しくて、粘り強い歌が今日の僕に響く。

別に何があったわけでもないけれど、ダンスには間に合う、と背中を押された気がしたのだ。

無我夢中で踊ればいい。
それ以上、それ以外何もなくても、ダンスには間に合う。

ダンスは踊れないけれど、多分、手足を適当に動かして、惨めなダンサーになるだけだとしても、僕は堂々と、ダンスをおどるのだ。

そこに人がいて、僕のダンスを見てくれる人がいて、何かアドバイスをくれるのかもしれない。
あるいは、そのダンス、いいねと君がいうから、四月二十日はダンス記念日。
とか、呟き出す始末。

今夜、ダンスには間に合う。
だから、今は何もかも忘れて精一杯生きよう。

それでも音楽が揺らす、人々は美しい。

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