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J2第10節 大分vs千葉 プレビュー【30周年の試合惨敗の先にチームはどう戦うべきか?】

 こんにちは、トリノミカタです。前節の秋田戦はチームの30周年記念試合というメモリアルマッチでした。そんな試合で1-3の惨敗。サポーターはこの試合をどう捉えるべきでしょうか。今回は私がこの試合をどう見たかと、これからトリニータはどう戦っていくべきかという個人的な考えをお伝えします。千葉も非常にいいチームなので、千葉の分析もお届けします。



なぜ秋田戦がショックだったか?

 個人的に秋田戦はショックが大きかった試合でした。確かに審判の判定に調子を狂わされた面もありましたが、それ以前に球際やセカンドボールへの反応、戦い方の徹底度など秋田に上回れている面が多かったと思います。
 特に私はその「戦い方の徹底度」の差にショックを受けたのだと思います。秋田は「ひたむき×全力=秋田」というスローガンをチームとサポーターが共有し、ロングボールを多用し、縦に速く、強度の高いサッカーを数年前から貫いてきました。一方の大分は、歴史はありますが、前節に関してはサッカーの積み重ね、信念というものが秋田よりも感じられませんでした。30周年のメモリアルマッチでそのような試合内容だったことが私は残念でした。
 片野坂監督第1次(2016~2021)から下平監督(2022~2023)までは一貫して「繋ぐ」ことをスタイルとして一貫してきました。今シーズンは片野坂監督に戻り、現代サッカーのトレンドを考慮して「シン・カタノサッカー」として繋がずに「縦に速い攻守にシームレスなサッカー」を目指すスタイルに大きく舵を切りました。そこまでは良いのですが、様々なアクシデントにより、それが貫けなくなってしまい、前節の敗戦に至りました。次章でその流れを整理します。


今シーズンの整理

理想としていたサッカー   
非保持時:高い位置からハイプレスをかけて前からボールを奪い、ショートカウンター   
ネガトラ時:即時奪回   
保持時:前線にロングボールを出し、セカンドボールを回収→素早くゴールへ
※ネガトラとはネガティブトランジションのことであり、攻撃から守備への切り替え時のこと

現在のサッカー   
非保持時:中位置からハイプレスをかけて前からボールを奪い、ビルドアップへ移行   
ネガトラ時:即時奪回   
保持時:長沢を生かしたビルドアップからのサイド攻撃

理想のサッカーができない原因   
・前線の選手にけが人多数   
・現状の選手を考慮すると、保持時にビルドアップが最適    
(特に長沢を生かすにはビルドアップからクロスを狙いたい)   

現在のサッカーの問題点   
・ビルドアップは成功し、押し込めてはいるが、サイド攻撃がうまくいかず、シュートまでいかない   
・サイドで1対1で打開できる選手がいない   
・けが人が多く、プレイできる選手の入れ替わりが多く、再度での連携が深まらない   
・中を通す攻撃ができない(プレーできる選手の中でアイデアのある選手がいない)   
・中を固められると攻撃の手がなくなる


今後はどんな戦いをしていくべきか?

 前章で書いた内容が私なりの今シーズンのトリニータの状況です。監督も選手も一生懸命戦っていると思います。しかし、秋田戦で現状の最適解となる「工夫」は見られても、チームの「本質」の部分で負けてしまったことを考えると、どんなチーム状況であってもスタイルは貫くべきだと個人的には感じました。
 では、どんなスタイルでいくのか?シーズン開始に掲げた「シームレスなサッカー」か、長沢を生かした「ポゼッションサッカー」か。
 私は「シームレスなサッカー」を貫いてほしいと思います。理由は以下の通りです。

・後者は長沢選手が怪我をしてしまったら破綻してしまうから
・サイド攻撃の目途が立たないから
・キャンプからシームレススタイルの浸透に時間をかけてきて、怪我人が戻ってきたらそのサッカーができるから

 たとえ、すぐに結果が出ないとしても、チームがチャレンジするスタイルを明確にしてそこにトライしていれば少しずつ積み上がっていくはずです。サポーターもそこを理解して、チームがトライを見せてくれたら、たとえ負けたとしても、応援しろがあります。長沢選手がいることで、試合の途中から攻め方を変えることは武器にもなると思うので、ここ数試合の戦い方は1つのオプションとして生かしていってほしいと思います。


今年は超攻撃的なジェフ千葉

 今年の千葉は正直相当強いです。今シーズン戦ってきた中でも清水の次に力のあるチームだと思います。栃木に8-0で勝利したことも凄いですが、サッカーの内容が一貫していることに好感が持てます。そんな千葉の特徴は以下の通りです。

・フォーメーションは4-2-3-1(4-4-2)
・CBからサイドアタッカーに斜めのロングボールを入れ、速攻
・攻撃陣の個人能力が高い
・CBのロングボールの質が高い

千葉前節スタメン


大分は千葉相手にどう戦うか?

 千葉はDFでのパス回しで、相手を前に引き出し、ロングボールでFWの個人能力の高さを生かしてきます。正直、プレスには行きすぎず、守備的に戦った方が現実的な戦いができるでしょう。
 しかし、それでは何も積み上がらないことをこの数試合で私は感じました。だから、ハイプレスで攻守にシームレスなサッカーでたち向かっていってほしいです。何より、選手が迷いなく思い切りのいいプレーを見せてほしいです。千葉とバチバチに真っ向からぶつかって勝利してほしいです。
 大分の注目選手は伊佐選手です。今シーズンの大分のサッカーはプレスが上手な伊佐選手が輝くサッカーです。しかし、得点を取らないとサッカーは勝てません。伊佐選手が得点を取らないといけません。なので非常に期待しています。


最後に

 今回は少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいた方ありがとうございました。少しでも「参考になった」「面白い」と感じたら「スキ」ボタンを押していただけると嬉しいです。
 千葉戦は勝っても負けてもスッキリするようないいサッカーが見れますように!!

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