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J2第7節 大分vs岡山 レビュー【頼りになる安藤・藤原コンビ】

 こんにちは、トリノミカタです。岡山戦のプレビューは筆者が忙しかったのでかけませんでした。レビューはしっかり書きますので読んでいただけると幸いです。
 首位岡山との戦いは0-0のスコアレスドローとなりました。力関係を考えると決して悪くない結果ですが、途中で岡山が10人になったことを考えると勝っておきたい試合でもありました。そんな岡山戦の良かった点、課題となる点を書いていきます。



大分スタメン


岡山スタメン

今節の良かった点

 今節の良かった点を3つ挙げる。
①長沢選手のビルドアップ
②弓場選手のクオリティ
③安藤・藤原コンビの安定感
この3点について詳しく書いていく。

長沢選手のビルドアップ

 2試合前からスタメンが長沢・渡邉コンビになった。2トップではあるが、長沢選手と渡邉選手が縦関係になり、長沢選手が高さを生かして逸らしたボールを渡邉選手が収め、起点を作る形がハマっていた。
 今節はそれに加え、長沢選手が低いパスを中央でも左でも右でも受けてそこを起点に攻撃を始める回数が増えた。これまで野村選手や中川選手が担っていた役割を長沢選手が担い、効果的に攻撃を組み立てることができていた。今日は得点に至らなかったが、攻撃時には高さを生かしてターゲットになり、相手に脅威を与えている。まさに現在のトリニータの攻撃の要となっていた。
 守備においても貢献度が高かった。相手に奪われた際に即時奪回を試み、何度もインターセプトに成功し、相手にペースを掴ませなかった。本日のMOMで間違いない。
 2ヶ月前には契約満了を告げられ、岡山からオファーが届いていたという噂もあったことを考えると、本当に長沢選手がトリニータに戻ってきてくれて良かったと思う一戦だった。


弓場選手のクオリティ

 今シーズン保田選手と大分のボランチを組んでいる弓場選手。今シーズンは保田選手が急成長していることで、あまり弓場選手が注目されていな感があるが、保田選手がいなかった前節から今節にかけて、集中力の高い守備と展開力を見せた。
 今日は前半14分に見せた相手三人を置き去りにし、数的優位を作り出したターンや、43分の宇津元選手へのサイドへの展開など弓場選手個人のクオリティからチャンスを多く作り出し、チームの攻撃を引っ張った。守備も言わずもがなインテンシティの高い頼もしいプレーを見せている。
 開幕前のプレシーズンマッチでは、得点も多くとっており、リーグ戦でもより多くの決定機に絡み、ゴールを決めることに期待したい。


安藤・藤原コンビの安定感

 今節は特にこの二人は特筆したい。今シーズンの大分が目指す縦に速いシームレスな戦いはCBの質が重要であり、これまで安藤・藤原がそのサッカーを支えてきた。今日はグレイソンやルカオなど屈強な外国人選手を相手にハイボールに多く競り勝ち、相手を押し込ませなかった。背後へのボールの処理もしっかりと対応し、隙を見せない守備が非常に頼もしかった。
 助っ人であるペレイラ、デルランがスタメンに入れないことは残念でもあり、それだけ安藤・藤原が良いということでもある。ペレイラ・デルランの突き上げによって、DF陣の競争が激化し、チームの成長に繋がるはずなので、控えの二人にも期待したい。


大分の課題はサイド攻撃

 今節試合を見た人は感じたことは「得点力不足」であるだろう。原因としては「攻撃陣の怪我人が多い」「ショートカウンターによる攻撃が狙い」であると個人的には考えている。シームレスな縦に速いサッカーを目指したが、怪我人が多発したことにより、現有戦力を考えた時に長沢選手を生かした戦い方にならざるを得ない状況。プレシーズンでは押し込んだ際の崩しの形はそこまで練習しておらず、まだ連携が構築できていないという状況なのではないだろうか?
 今日は岡山が一人退場したことによって、5-3-1の布陣で守備的な戦術を敷いてきた。それによって大分はショートカウンターではなく、押し込んだ状態からの攻撃をすることになった。しかし、崩しのクオリティがまだない大分は引いた相手を崩せず引き分けに終わった。
 これからも相手関係や試合の流れにより、崩しのクオリティが必要になってくるだろう。今年は一人で崩せるドリブラーはいないため、三人ほどのユニットで崩していかなくてはならない。今節まではサイドの連携で崩しきるシーンはほとんど見られない。松尾選手が今日の試合ではスピードを生かして周りに使ってもらえていたので、松尾選手や今は怪我をしている屋敷選手、茂選手を周りの選手がうまく使った連携が見られるようになると得点が増えてくるだろう。


今節の総評

 首位相手に見せた守備力は申し分がない。しかし、得点ができなければ勝つことはできない。そんな試合であった。今年は守備陣の選手層が厚い。攻撃陣の怪我人が戻ってきて、得点力がアップすれば上位を目指せると思う。その時に少しでも順位が上であるために今は我慢の時である。その意味で、今節は首位相手によく勝ち点1を取れた。次節は現在19位の群馬。ここは絶対に勝ってほしい!
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