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J2第6節 大分vs栃木 レビュー【ハイボールを制圧して2連勝へ】

 こんにちは、トリノミカタです。前回の記事はこれまでで1番読んでいただき、非常に励みになりました。ありがとうございました!
 前節の鹿児島戦は、鹿児島サポーターも1000人以上駆けつけたこともあり、1万人以上の観客が見守る中で大分が3-0で勝利しました。大分は今季ホーム初勝利となり、たくさんのサポーターが「また観たい」と思えたのではないでしょうか?
 今回は鹿児島戦のレビューと次節の栃木戦のプレビューを行っていきます。



大分スタメン

なぜ鹿児島に勝てたのか?

 結果的に3-0で勝利しましたが、鹿児島は攻撃的なチームでハマればとても怖い相手。今季攻撃の良い千葉に4-2で撃ち合いを制している。そんな鹿児島に無失点かつ3得点できた要因を3つ挙げる。

大分がプレスの位置を低く設定した

 1つ目の要因はこれまでの戦い方よりも「プレスの位置を低くした」こと。高い位置からプレスを行うメリットは、相手のビルドアップを封じ、高い位置でボールを奪うことでショートカウンターができること。大分は今季、基本的にはそのようなサッカーを目指している。
 しかし、鹿児島はビルドアップを自陣ではあまり行わず、FWやサイドアタッカーにロングボールを入れ、そこから攻撃を行う特徴があった。
 もし、大分がいつものように高い位置からプレスに行くと、ロングボールを蹴られ、プレスに行った大分のDFの背後を突かれてしまう。 
 よって、大分はいつもより、プレスの位置を低くしていた。大分DFの裏を狙っていただろう鹿児島は攻撃の起点を作りきれず、苦戦していた。

長沢選手の高さの優位性と決定力

 大分はハイプレスをいつもよりはかけないので、スタメンは伊佐選手ではなく長沢選手にして、攻撃時に高さの優位性を出す狙いがあったのではないだろうか。前に長沢という明確なターゲットがいるので、左には香川、薩川というクロスが上手い選手を配置し、その狙いがハマり、先制点をゲットした。しっかり2得点を決めた長沢選手の決定力が素晴らしいし、戻ってきてくれて本当にありがとうと言いたい。
 また、得点だけではなく、渡邉選手との関係がよく、足元でボールを収めて、展開する役割もこなし、間違いなくMOMの活躍だった。

早目に先制点が取れた

 3つ目の要因は「先制点」が取れたこと。もし、鹿児島に先制点が入っていれば、大分は点を取るために、ボールを奪うためにより高い位置からプレスに行かなくてはいけなくなる。そうすると、鹿児島が狙う大分の裏のスペースが空いてきてしまうため、早目に先制点が取れたことも、大分にとって戦いやすくなった要因であった。キックオフ直後のピンチを防いだ安藤選手や濱田選手の活躍も非常に大きかった。

鹿児島戦総評

 後半戦の戦い方に課題が残ったものの、

・野村選手を後半温存
・小酒井戦士スタメンデビュー
・羽田選手を今シーズン初起用
・無失点勝利

など、ポジティブな面がたくさんあった試合となった。野嶽兄弟対決や、藤本憲明の帰還、薩川にとっての古巣対決など、話題の多い試合だった。次は、今季初の連勝を狙う大分の対戦相手、栃木について解説していく。


栃木前節スタメン

栃木SCの特徴

 栃木SCは現在2勝3敗の15位。直近の秋田戦は雪が降り頻る悪天候の中0-3で敗戦しているが、その前の横浜FC戦では、1-0で勝利している。
 栃木SCの特徴は以下の通りである。

・FWの高さを活かした攻撃の起点づくり
・サイドからのクロス
・集中した組織的なディフェンス

 栃木も自陣からビルドアップはせずに、FWの矢野貴章選手を狙ってロングボールを蹴り、セカンドボールを回収して、攻撃を行う傾向が強い。特にサイドに展開し、中の長身の選手をターゲットにして、クロスを入れてくるのが厄介。トップ下の小堀選手は足元が上手く、身長も高く、とても良い選手。

栃木戦の見どころ

 栃木にサッカーをさせない上で、1番大切なのはFW矢野貴章とのロングボールの競り合いに勝ち、セカンドボールを大分が回収すること。前節栃木と対戦した秋田は、栃木の矢野貴章に必ず2人で競り合い、仕事をさせていなかった。
 大分もこの対策はすべきであり、具体的には

・CBは競り合いに強いペレイラ選手を起用する
・ボランチに羽田選手を起用する

などが可能性ありそうだと考える。この、相手FWと大分DF陣の空中戦が1番の見どころである。
 また、攻撃陣は前回結果を出したかつ、ロングボール主体の相手の戦い方を考慮しても、鹿児島戦と同じメンバーになる可能性が高い。長沢選手と渡邉選手に今節も期待する。

最後に

 攻撃陣に怪我人がたくさん出るアクシデントがありながらも、現有戦力で7位につけている片野坂監督はすごいと思います。もう少ししたら、続々と復帰できる選手が増えて行くはずなので、首位岡山戦を前に、栃木戦は必ず勝っておきたいですね。池田、鮎川、キム、茂などが帰ってくるとまたサッカーの質も上がってくるはずです。
 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。少しでも「面白い」「参考になった」と思ったら「スキ」ボタンを押していただけるととても嬉しいです!
 栃木に行かれる方はお気をつけて行ってらっしゃい!

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