声が出ないずんだもん(小説アイデア)
まとまった文章にするつもりはありませんが、これまでの横顔しか描けない絵師、夢の中で小説を写し書こうとする小説家というような自分が持つ発想力から少しばかりアイデアが思い浮かんだので共有します。
主人公は咽頭がんで声帯を失った会社員。
声を失い、困り果てたところに同僚から提案
ずんだもんに代わりに話して貰えばどう?
※設定としてリアルタイムでの代理発声が可能な未来の世界線とする。
使い始めは語尾の”のだ”が付く事に恥ずかしみを覚えたり、上手く話せなかったりしていたが慣れてくるとどんどん彼はずんだもんの性格に近づいていくことになる。
明るい性格から、会社でも人気者となり彼も変容することを受け入れ出す。そして明るく声を張りあげる皆ご存知のずんだもんそのものに彼はなる。
そんなある日数年ぶりに中学の同級生に会う。
変わり果てた彼を見て友達は絶句。そんなのお前ではないと否定し、昔のお前を思い出せと強く迫る。
そんなの分からないのだ。これが僕なのだ。
彼と話が通じなくなった事に友達は絶望してその日は解散。
その後奇しくもその友達も咽頭がんにかかり、声帯を失ってしまう。
しかし、友達は用意周到な人間であった為自身の声を予め保存し、それを用いて暮らしていこうとしていた。
それを知った彼は夜中、友達が眠る病室に忍び寄り、友達が保存していた声のファイルを削除し、ずんだもんの相棒役である春日部つむぎのデータへ移し替えた。
君もこっち側へ来るのだ。キャラになると楽になれるのだ。
友達は目を覚ますと自身の声が完全に無くなった事に絶望しつむぎの声で生きることを拒む。
そうやって抵抗する友達に痺れを切らした彼は友達を誘拐し、監禁生活を送らせる事にした。
過酷な調教生活を経て半年、友達は社会復帰を果たす。その頃にはもう友達らしさは全て無くなってて春日部つむぎそのものとなっていた。
そっちの方が可愛いのだ!つむぎちゃん、また会おうなのだ!
終
という感じのホラー小説のプロット考えてみました。どうでしたか?
声優が無断使用を禁止するため、自ら公式AI音声サービスを始めているといったニュースを見聞きしてからこのアイデアが思いつきました。
自分の声をストックしたのにも関わらず削除された時、人はどれほど悲しむのでしょうかね。
そんな事を考えてみるのも面白いものでした。
以上です。ご拝見ありがとうございました。