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公園を歩く⑬(男の勲章)

  (公園を歩く歌のシリーズです)

1982年のヒット曲です。

「横浜銀蝿」という名前の、もう変換候補が出てこない言葉が含まれた、昭和な名前のバンドが流行りました。

コンプライアンスなどという言葉もない、シンプルでイケイケな時代だったと思います。

嶋大輔さんは、その横浜銀蝿の弟分という触れ込みで登場し、ドラマ主題歌のこの歌はヒットしました。

そして、この歌は今でも折に触れて歌われる歌になっています。

泣きたくなるよな 辛い時もあるけど
いつも俺たち 頑張ってきた
時の重さに流されそうになった時でも
歯をくいしばりたえてきた

ガキの頃 路地裏で見た 
夜空にきらめいた流れる星を見て 
誓った思いを忘れちゃいないぜ

動画に出てくるサラリーマン、佐藤二朗さんが、疲労困憊といったふうで、ふと、酒屋に立ち寄ります。

生ビールをガマンし、そこで不思議なネーミングのカップラーメンにお湯を注ぐと、なぜか嶋大輔が現れて、佐藤二朗を追いかけ回します。

応援歌なんですね。
お疲れのサラリーマンを追いかけ、気合いを入れてくれたんですね。

「突っ張ることが男のたった一つの勲章」だと作詞家はいいます。

追い詰められたときには、突っ張るか逃げるか、身をすくめてやり過ごすか、いろいろ手は考えられます。

勲章とは、権威者から与えられる名誉ですが、勲位でもあります。

「男の勲章」ってなんか日本語がおかしいような気もしてきましたが、わかりやすいので良しとしましょう。

カネにならない、墓場までもっていけない勲章などに、欺かれてはなりません。

ただ、「突っ張る」気持ちはとても大切で、こんな私も半分だけは突っ張って、この胸に信じてなんとか生きております。


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