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「娘さんを僕に下さい」

一昨日、7月8日(土)の話である。緊張感があり、生涯忘れることのない1日になったので、記録に残すと共に振り返りたい。

「娘さんを僕に下さい」というのは死語であり、現実ではマナー的にも娘をモノのように扱われていることから、相手の父に対して言うのはNGである。そうは分かっていても、相手の親に結婚の挨拶(お願い)をすると言うのはこの言葉が脳裏をよぎる。ドラマ、アニメでも数多く使われてきた、まさに伝説的な言葉かもしれない。

さて、当日のことを振り返りたい。この日は晴れ時々くもりといった天気であった。東京は30度を超えて、晴れているというのに、靡く風は湿気を帯びており、まだまだ梅雨であることを思い出させてくれる。
トクベツな日でも、日々のルーティンは欠かせない。anytimeからスタートして身体を鍛える。

その後、帰宅してシャワーを浴びて、身なりを整える。結婚の挨拶はスーツでというのは常識。結婚をしている親友にも聞いたし、ネットでも本でも調べた。アポは1330からである。彼女の最寄駅で1230に合流してから向かうため、リラックスをするという意味も込めて、カフェで2時間くらい自分と向き合う。結婚してもこういうふうに自分時間を大切にしたい。
モーニングを食べて、今日のセリフを考えていた。

流れも確認!
トクベツな日に食べるモーニングはトクベツな味がした

さて、出発して、彼女と合流。彼女からしたら実家に帰るということなのだが、服装に気合が入っていたな。やはり今日は人生の中でもトクベツな日。それは彼女にとっても同じなのは間違いない。

1時間くらい電車に乗って向かうが、不思議とリラックスできていた。電車内では同棲する物件はどうしようかとか色々話していた。そうもしている内に彼女の実家の最寄駅に着く。

実は彼女の両親に会うのは初めてではない。3月に一度会っている。それは彼女からの提案でウチの両親に会って欲しいというものであった。いわゆる「お付き合いをさせて頂いています」の挨拶である。その時の方が10倍は緊張した。今回は二度目だし、訪問の目的が「娘さんを僕に下さい」で明確なので訪問しやすかったのかもしれない。だだ、緊張はしており、最寄駅から実家への道中は口数が少なくなっていたなと思う。

実家の前で深呼吸をする。覚悟を決めて、実家に入る。
リビングに案内され、彼女のお母さんからお父さんを呼んできますと言われ、リビングで立って待つ。お父さんが書斎から登場して、役者は揃った。いざ。
まずは手土産をお母さんに渡す。どら焼きである。色々調べたのだが、どら焼きの重なり合うという作りは、二つ重なっている、つまり両家の結びつきという意味から縁起が良いということからどら焼きにした。前日仕事を途中抜けして、購入しに行った。自由が丘にある老舗の「黒船どら焼き」である

「心ばかりではございますが、、、」と言葉を添えて、黒船どら焼きを手渡しして、着席する。いきなり本題には切り出さず、アイスブレイクを3分くらいして、いざ。
実際に伝えた言葉は以下の通り。

「本日はSさんとの結婚をお許し頂きたく、お伺いしました。
Sとは1年間、真剣な交際をさせていただき、先日私からプロポーズをしまして、Sさん本人から了解を頂きました。

未熟な私ではありますが、Sさんと協力し合って、温かい家庭を築いていきたいと思っています。

どうか私たちの結婚をお赦し下さい。」


お父さんは、3月に挨拶に来た時からgizamimiさんの誠実さや、真面目さ、そして娘を大切にしてくれる想いが伝わって来たと言ってくれて
「娘をよろしくお願いします」言って
と頭を下げてくれた。私も同じく、よろしくお願いしますと言って頭を下げた。
全てが報われた気がした。彼女と付き合って1年間。付き合い始めは当然、今日この日を想像はできなかった。本当に承諾を頂けて嬉しかった。ほっとするというより、ただ嬉しかったそんな気持ちである。

お母さんはプロポーズされたことを娘から聞いて、とても嬉しかったとか、gizamimiさんになら任せられるといったことを言ってくれて、こちらも本当に嬉しかった。プロポーズについては下記のとおり、溢れる思いを綴っているので、ぜひこちらも読んでほしい。

そこからは今後の予定について話したり、直近の8月の両家顔合わせについての話とかをして、滞在時間は100分くらいだったと思う。婚姻届の証人欄は両家顔合わせの時にしてほしいともお願いした。

その後、続けて彼女のお兄さん夫婦に会いに行く。一歳の息子さんもおり、話はよく聞いていた。お兄さん夫婦に会うのは初めてである。当然緊張したものの、彼女のお兄さんは私より2歳上で、小学校教師ということもあり非常に親しみやすい声と性格で歓迎してくれて、リラックスすることができた。また、奥さんの方は私より1つ上で明るい性格であり、こちらも非常に親しみやすかった。これから親族になるわけだが、良い人で本当に良かった。

長い一日を終えた。結婚の承諾を得れたので、後は手続き関係だろう。最初に8月の両家顔合わせからスタートするのだが、こちらも色々と準備中である。「しおり」を作成中である。
人生において、プロポーズと同様に今日この日を生涯忘れないだろう。一生に一度の大イベントを成功することができて本当に良かった。また今日から仕事に生活に邁進したい。

帰りに食べたインドカレーも格別に美味かった

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