3男1女が東大医学部に進学した母親の子育て
以前、受験界で有名な〇〇ママの本について当ブログで取り上げました。
独自の勉強方法でお子様全員が結果を出しています。
子どもたちには、
「大学は、行きたいところに行くんじゃなくて、行けるところに行きなさい」
といっていたそうです。
それで全員、東大医学部…。
「行けるところ」に普通に行く感覚。
何が何でも、と目の色を変えて猛勉強するものではないようです…。
気が付いたら理Ⅲに合格していた、という感じでしょうか。
カッコ良すぎます!
この本に書いてあることを実際に実行しようとするとなかなか難しいことがあります。
例えば、小学校までは基礎学力をしっかりつける、とあります。
確かにそうです。
問題は、いつ、何を、どこまでやるのか。
一つの答えはなく、当然、子どもの性格と能力、好奇心がどこに向かっているかによると思います。
本で書かれていることについて、理解が及ばないところもありました…。
(念のためですが、個人的感想であり、当ブログは、この本を宣伝あるいは批判することを意図していません。)
<?なところ:その1>
『年長で小学校の算数をすべて終えれば、能力のストレッチができる上、学校で2週目を勉強できるので記憶の定着になる。』
「読み、書き、そろばん」については、無制限、無限定の「先取り」を推奨しています。
そんな簡単に出来るものでしょうか…。
相手は幼児なので、すんなり聞くとは限りません。
何をどうやればいいのかは、子どもによって異なるはずです。
下手に先取り学習させようとして失敗して勉強嫌いになると最悪です…。
我が家の息子の場合、小さい頃から数字好きだったので、好きにやらせていました。
息子は低学年で中学以降の数学をやっていましたが、親が「先取り」させようとしたわけではありませんでした。
子どもの気が向かないことをやらせるのは親も子もストレスになるだけだと思います。
<?なところ:その2>
『灘の過去問19年分を12月までに4周終わらせた』
何かの修行でしょうか…。
よく読むと、3周目は算数と理科のみ半分の時間で解き、4周目は算数のみ解いたとありました。
つまり、解き直しを含めて実質2回解いた、と理解できます。
難関校への引け目を克服するプレッシャー対策だった、ともいっておられます。
徹底した過去問対策によって合格を引き寄せたわけではないと思います。
心理的な要素の方が強いと感じました。
最難関校は、過去問対策を完璧にやれば合格できるほど甘くないです。
同じ問題が二度出ることはありません。
過去問演習の重要性を否定するものではなく、むしろその逆ですが、過去問を徹底的にやりさえすれば受かるものではないと思います。
四人のお子様全員が東大医学部に合格できたことは素晴らしいことですが、本に書かれていることを実践したから合格できたのでしょうか?
もしそうなら、この本を読んでその通りにやれば、全員、東大医学部に合格できるはずです。
実際にはそうなりません。
同じ勉強法でも子どもによっては効果が出ないからかもしれません。
そもそも本に書いてあることを全て実行するのが難しいからかもしれません。
本に書かれていない他のことが合格の決定的な要因だった可能性もあります。
結局、本人が自分で考えるしかないと思います。
自分の人生において最も大切なことは何か、何をなすべきなのか、そのためには今後どうしたらいいのか…。
我が家の中1生には大いに悩んで欲しいと思います。
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