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テスト結果に一喜一憂するのは悪いことなのか?

2年前に中学受験した息子は負けずぎらいでした。

点数に対するこだわりが異常に強く、目先のテストの点数に一喜一憂するタイプ。

良い点を取った時は喜び、悪かった時は肩を落とす。

難関中の問題が出来なくて、床に転がって大泣きすることもしばしばでした。

出来ない自分が許せない。

この性質は、中学生となった今もあまり変わっていないかもしれません…。

三つ子の魂百までとはいいますが…(こんな大人いたらイヤ!)。

中学受験をしていた当時、親としては、とても苦々しく思っていました。

自分の間違いや失敗を冷静に受け止められないのは、精神的な未熟さだと思っていたからです。

目先のことにとらわれて、次につなげる前向きな思考ができてませんでした。

「塾のテストも模試の点数も、合否には一切関係ないよ」

「いくら塾のテストや模試で最高点をとっても、それで合格が保証されるわけじゃない」

「今できなくても本番で出来ればいいんだ」

「今間違えておけば本番で間違えないから、むしろよかったんだよ」

「間違えたということは、チャレンジした証し。次につなげればいい」

何度も何度も同じことを繰り返して言いました。

子どもの態度はほとんど変わりませんでした。

だからまた、何度も何度も同じことを言いました。

当時は子どもの未熟さばかりに目がいっていました。

でも、今から思うと、負けず嫌いと点数への強いこだわりこそが合格を引き寄せたのではないかという気もします。

点をとりたい一心で取り組んでいました。

「○○点以上じゃないとダメだ」

1回1回が真剣勝負になります。

逆に、「できれば次のテストで○○点くらいとりたい」というのは希望的観測でしかありません。

「絶対に、○○中の入試で合格点を超える」

誰よりも強く思い、努力を続けることで実現できることがあると思います。

特に、中学受験の最難関校は、入試問題が異次元です。

「受かるといいな」くらいの気持ちでは、単なる憧れで終ってしまい、全く届かないと思います。

精神主義は全く好みではありませんが(むしろ全否定)、開成や筑駒のような学校は、真っ向からぶつかって格闘する対象で、「」が付くくらいの気持ちで勝負しないと受からないような気がします。

「母親の狂気」ではありません。

本人が入試に臨む「覚悟」が必要だと思います。

気負いもなく、淡々と受かっていくのは、ごく一握りの「本当の天才」だけ。

入ってからわかりましたが、上には上がいます。


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