渋幕のモットー「自調自考」について考えさせられた
我が家では2022年2月に息子が中学受験しました。
今は、中高一貫の男子校に通う中1生です。
渋谷教育学園幕張中、通称:渋幕(シブマク)については、これまで取り上げたことがありました。
『「自調自考」をモットーとする渋谷教育学園と武蔵』
https://note.com/gifted_mimosa213/n/n341a63787648
渋幕は、1980年代、グローバルな舞台で活躍できる人材を育てるため、教育理念として「自調自考」を掲げて設立された共学校です。
我が家では距離的な関係もあり受験しませんでしたが、とても気になっていました。
先日、渋幕を創った田村前校長(現理事長)の話を聴く機会があり、印象に残ることがありましたので書きたいと思います。以下ポイントを記します。
・渋幕のモットーは、「自調自考」、即ち、自ら学び、自ら考える姿勢。
・自調自考に基づく6年間の学びが進学実績につながっている。
・芸術系大学への進学者もあり、帰国生でなくとも海外大学に直接進学するケースが最近増えている。進学先が多様。何が何でも東大というわけではない。
・独自のシラバスを作っているのも大きな特徴。
・中1・2のAブロック、中3・高1のBブロック、高2・3のCブロックの3段階で「自調自考」の完成をめざす。
・渋幕には「国語」や「数学」という授業はなく、シラバスは、基本的人権を尊重する前提で作成されている。
・人権とは複合的な権利の総称で、さまざまな権利を一つずつ取り外していくと、最後に残る権利は「自立的な人格権」。
・自分の人生は自分で責任を持って作る、責任者は自分。
・責任を持って主体的に学んでもらうため、シラバス=学びの設計図、が不可欠。
・保護者がここでどんな教育を受けられるかを知るためにもシラバスは必要。
・春と秋に校長と保護者が教育方針について話し合う機会があり、この考えを教員と共有し、シラバスを作る。
・担当教員による1年間の授業計画を読んで、生徒は主体的に学習を進める。
・学校とは生徒によって作られるものである。
・渋幕は12歳から18歳までの6年間を、自分で考え、楽しく過ごせる場所。自分の成長を実感できて、同じように実感できる仲間がいる。単に大学受験の勉強をするところではない。
・先行きが不透明な時代にあって、将来に対する漠然とした不安を抱く生徒や保護者も多い。先のことを考えて悩むのではなく、今を前向きに考え、今やれることに全力を尽くすこと。それが将来生きてくる。
学校が生徒を指導するのではなく、生徒が自分で進む方向を考えて自ら学ぶというのは大いに納得です。
田村理事長の話しはここで終りません。
次に続けます。
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