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塾生の9割が御三家・早慶に合格するフォトンに入塾するには?

我が家の息子は今年の2月まで中学受験生でした。

息子は、典型的な算数男子でした。

昨日、当ブログで、フォトンという中学受験の算数専門塾を取り上げました。

息子はこの塾に通っていたわけではありませんが、親として3年間、息子の中学受験に関わった経験から、難関校に圧倒的な結果を出す塾について考えました。

(念のためですが、当ブログは特定の塾を推奨することを意図していません。)

フォトンは小2から始まります。

塾生の募集は、新小2から新小4までありますが、新小2からがメイン。

もし息子が小1の時にこの塾を知っていたら、入塾しただろうか。

塾のHPを見てみました。

募集は、年1回、11月のみとありました。

前回のブログにもありましたが、入塾テストの倍率は 5倍。

しかも有料!

受けた子どもの8割が落ちる入塾テストですか…。

入塾テストはどんなものなのでしょうか?

HPには、入塾テスト出題範囲として、推奨テキストと指定ページの告知がありました。

あくまで「文章問題に慣れるため」であり、そこから出題されるわけではないと記されていました。

どういうことなのか?

推奨テキストは、新小2~新小4いずれも、奨学社の「最レべ算数問題集」でした。

最レべを解いてテストに臨んで欲しいという趣旨ではないとも書かれていました。

「文章題に慣れた状態」で入塾テストを受験したほうが、「公平」だとの塾側の説明がありました。

最レべを見て準備して来てね、という風に聞こえますが…。

結局何だかよくわかりません…。

フォトンに小2から入塾するには、小1の11月に入塾テストを受けてパスする必要があります。

そもそも「最レべ」とはどんなものなのか。

今年2月に中学受験した息子は、新小4から大手塾に通塾しましたが、それまで中学受験算数の先取りをしなかったため、最レべを手にすることはありませんでした。

奨学社は、関東ではなじみが薄いかもしれませんが、低学年のうちに小6までの学習内容を先取りし、浜や希といった塾で上位スタートして最難関校を目指す、というのがコンセプト。

「最レべ」は小1から小3用までしかありません。

それまでに中学受験算数を先取りするからです。

普通に考えて、最レべを小1の子あるいは幼稚園児がひとりで取り組むことは出来ないだろうと思います。

単元ごとの導入や例題の解説は、ほぼありません。

普通に中学受験向けの問題がずらりと並んだ「問題集」です。

計算問題だけでなく、文章題も多く出てきます。

いきなり最レべ、というのはちょっと考えにくい…。

もしやるのであれば、導入として、別のもっと易しい問題集やドリルなどで基礎固めをする必要があると思います…。

そもそも小1生や幼稚園児がじっと座って問題を読んで解いたりできるだろうか…。

親が教えるにしても、結局、中学受験算数の先取りなので、中学受験算数を理解できていないとうまく教えられないと思います。

例えば、小1から、3×3の魔方陣なんかが出てきます…。

(悪魔を召喚する魔法陣ではありません。)

魔方陣は、例えば、下のマス目に1から9までの数字を入れていき、タテ、ヨコ、斜めの3つの数の合計がどこもすべて同じ数になるようにする、というものです。

例:空欄に入る数字は?

小1でいきなり解けないだろうし(解けたらすごい!)、答えを見てもなぜそうなるのかわからないのでは…。

魔方陣の仕組みと原理(なぜそうなるのか)から解説しないと…。

当然ですが、問題集にはそんな話は書かれていません。

魔方陣の仕組みを理解するには、少なくとも、普通に四則計算でき(1から9までの和を3分割できる)、偶奇性(3つの数の和が奇数の場合、3数すべて奇数か、偶数2つと奇数1つになること)を理解している必要があると思います。

フォトンの入塾テストで最レべが推奨されていますが、

最レべができれば、もはやフォトンに通う必要はないのでは…。

そんな風に思ってしまいました。


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