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マーケットチェック(4/17~4/23)

4月になり新年度が始まりました🌸
今週もマーケットを見ていきましょう。


まずは、国際金融市場を見るうえでは最も重要な、アメリカの長期金利(=米国10年物国債利回り)について見ていきます。

米国債10年物利回り


(Trading Viewより)

16日、米国でFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長が利下げを急がない姿勢を示したことを受けて、米国長期金利が上昇しました。


次は、日本の長期金利について見ていきます。

日本国債10年物利回り


(Trading Viewより)

19日、中東情勢を巡る緊張感からリスク回避目的で日本国債の買いが入り長期金利は低下しました。
中東情勢と日経平均株価の下落が落ち着くとともに債券への需要も弱まりました。

次に、株価について見ていきましょう。
まずはアメリカです。

ダウ工業株30種平均株価指数


(Trading Viewより)

18日、FRB高官が「利下げの緊急性は全く感じていない」と発言し、利下げ開始が遅れるという見方が広がりダウの下落に繋がりました。
中東情勢における緊迫感の影響を受けつつも、ダウは米企業決算を好感した買いが優勢となりました。

S&P500種株価指数


(Trading Viewより)

18日発表のNetflixの決算を受けてS&Pは下落しましたが、今週行われるIT大手各社の決算発表を前に買いが先行し、続伸しています。

NASDAQ100総合指数


(Trading Viewより)

利下げ期待を受けた買いが後退したほか、Netflix株の下落に押され、ナスダックは大幅下落。

Netflixは第1四半期決算で売上高、利益が予想を上回ったものの、第2四半期の売上高見通しが予想に届かなかったこと、来年の第1四半期から四半期ごとの加入者数と加入者1人当たり売上高の報告を停止すると発表したことがネガティブに捉えられ、売られました。

下落が目立っていたナスダックですが、米10年債利回りの低下を受けハイテク株全般が買い戻されたことで23日に反発しました。

次は日本株を見ていきましょう。

日経平均株価


(Trading Viewより)

19日に37000円を割りました。
イラン領内の複数箇所で爆破があったとの報道を受けて日経平均株価が急落しました。
しかし、核施設の攻撃ではなかったほか、イラン高官からの「イランに対するミサイル攻撃はなかった」発言などが報道されると落ち着きました。
今のところ投資家がリスク回避姿勢を強める展開にはなっていない様子。

TOPIX


(Trading Viewより)

TOPIXも下落したものの、ナスダックの反発を受けて日本でも半導体関連をはじめハイテク株を中心に広範囲に買いが入りました。

次は為替です。

米ドル/円


(Trading Viewより)

今週は154円台をキープしました。

23日の22時30分過ぎに154.88円と約34年ぶりの高値を更新しましたが、4月調査の米PMI(購買担当者景気指数)速報値の製造業、非製造業ともに予想を下回る結果を受け下落しました。


次にコモディティを見ていきます。
今回注目したのは、原油です。

WTI原油先物


(Trading Viewより)

17日、原油価格は大きく下落しました。
中国経済が低迷する中、今年の燃料需要が減る可能性があるためです。

独立系市場アナリストのティナ・テン氏は「景気を巡る懸念が再び原油市場の弱気材料となっている」とし、原油価格は「米備蓄が大幅に増加し、タカ派的な米連邦準備理事会(FRB)高官発言がドル高を招いたことに圧迫されている」と指摘した。

ロイター


次に、VIXを見ていきましょう。

VIX


(Trading Viewより)

金利不安と地政学的緊張により、21を突破しました。
現在は16まで下がり、落ち着いています。

次は、Fear and Greed Indexです。

Fear and Greed Index


(CNNウェブサイトより)

先週に引き続きFearのままです。
投資家の不安やリスク回避の動きが目立つ1週間でした。

次に、Fed Watchを確認しましょう。

Fed Watch


(CMEウェブサイトより)

政策金利は5.25-5.50%に据え置かれることが予測されています。
FRB高官の発言が相次ぎ、利下げ期待が後退しました。

次に、ヒートマップを見ていきます。

ヒートマップ(1week)


(Trading Viewより)

今週は半導体関連株やテクノロジー系のマイナスが目立ちますね。
オランダの半導体製造メーカーであるASML社の決算がエヌビディアなど半導体銘柄の売りを促した影響を受けています。

次は、注目決算です。

注目決算


・野村マイクロ、前期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も90円増額

・くすりの窓口、前期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ

次に、4月17日から4月23日まで発表された経済指標を見ていきましょう。

重要経済指標


(マネックス証券 経済指標カレンダーより)

WTI原油先物の項目でも触れましたが、アメリカの原油在庫が100万バレル以上増加していることが分かります。

18日に発表したフィラデルフィア連銀景況指数は15.5と前回の3.2から大きく改善し、市場予想の2.1を上回りました。
また、新規失業保険申請件数も前回より増加したものの予想を下回っていることから、思ったよりも製造業の景況感や雇用などの労働環境が好転したことが分かります。

次に、投資主体別売買動向を見ていきましょう。

投資主体別売買動向


(TRADER’S WEBより)

青い線が海外投資家、赤い線が国内の個人投資家、緑色の線が国内の法人を表しています。
海外投資家からの投資が多いことが分かります。
一方、国内の個人投資家が前週と比べて売り越していたことが読み取れます。

最後に、ピックアップしたマクロ経済ニュースを見ていきましょう。

マクロ経済ニュース


・パウエルFRB議長、利下げ開始の先延ばし示唆-インフレ根強く

・ビットコインの200日移動平均線が過去最高値に接近──歴史的には激しい上昇を予兆

まとめ


来週は続々とアメリカ大手企業が決算発表を行います。
またFRBが4月30日、5月1日に開催するFOMC(米連邦公開市場委員会)にも注目です!
結果を待ちましょう。


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