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マーケットチェック(2/1~2/8)


新年も早いものでもう2月ですか!今年もあっという間に来年になりそう(笑)
多くの決算やらFOMCで大変な1週間でした。
それでは今週の相場をみていきましょう!


米国債10年物利回り


(TradingViewより)

先週の米国債10年物利回りは下落傾向にありましたが、2月1日のFOMCでパウエル議長が3月の利下げを否定したことにより下髭をつけて反発しています。

加えて、平均時給の上昇や非農業部門雇用者数などの景気指数が予想や前回値よりもかなり上振れてしまいました。
これにより再び4%のラインまで上昇しました。
しかしながら、パウエル議長は今の状況に好感をもっており、利上げは可能性から完全に消えた為、上値は限定的と考えても良いと思います!

米国企業の決算が強い為に、利下げ自体はもう少し先の話になるかもしれませんね。

日本国債10年物利回り


(TradingViewより)

2月1日の日銀政策会合で、植田総裁がマイナス金利解除への前向きな姿勢を示した事で、0.65ポイントまでの下落をみせた1週間でした。
現在は少し反発して、0.726ポイントとなっています。
植田総裁が賃金の上昇を伴う形での2%の物価安定が目標と常々言っている為、4月の春闘の時期での政策の変更に注視していきたいです!

では、まずは米国から株式市場を見ていきましょう!

ダウ工業株30種平均株価指数


(TradingViewより)

まずはダウ平均株価です。
米国株の決算が強い事や、景気の強さを示す非農業部門の雇用者数の増加など、ダウ平均株価を押し上げる要因が重なり2月5日には38720ポイントを超えて再び史上最高値を更新しました!

マクドナルドやコカ・コーラといった決算が控えている為に来週あたりまではその結果に左右される相場になりそうですね!

S&P500種株価指数


(TradingViewより)

こちらもダウ平均と同様に決算に後押しされる形で4900ポイントを超えて史上最高値を更新しました!
5000ポイント越えまであと少し!!

パウエル議長はこのインフレ抑制に対してソフトランディング出来ることに自信をもっており、今現在の市場はGood News is Good newsに徐々に移っているように感じます。

過剰なほどのインフレ再燃を思わせるほどの強い経済指標が出るまでは企業業績や経済の強さがポジティブな要因になっていきそうです!

NASDAQ100総合指数


(TradingViewより)

ナスダックも17800ポイントを超えて、史上最高値を更新しました!
ここ1か月で、ダウ約3.5%、SP500約6%の上昇率に対してナスダックは約9%と大きく上昇しています。これはハイテク企業の好決算が最大の要因だと思います。
特にメタは決算翌日には1日で20%株価が上昇していました。
超大型企業が日本でいうS高レベルの上昇ってやっぱアメリカの企業スゲーとしか思えませんね(笑)

決算での上昇要因に当期の業績だけでなくガイダンスが重視されており、特にAI関連部門への期待感が株価に反映されている様に見受けられました。
もしAIブームが来るのならナスダックは米国3指数で1番伸びそうですね!

お次は日本株を見ていきます!!

日経平均株価


(TradingViewより)

日経平均株価はここ1ヶ月でナスダッククラスの約9%の上昇率を見せており、あまり大きな調整がないまま株価を押し上げています。

日本も好決算の企業が多くトヨタや任天堂、ソフトバンクなどの大企業が日経平均株価を先導する形になっていますね。
加えて2月8日に内田総裁が金利引き上げに対して慎重な姿勢を示した事で、8日の日経平均株価は743円高で引け、一時は37000円付近まで上昇しました。


3月にマイナス金利解除やその後に利上げ開始の話も出ている中で、今のところは日本株に影響が無さそうなので、それが実際に行われた場合に市場がどう反応するか注視していきたいです。

あとは節分天井なんてアノマリーもありますし、少し不穏なところもありますが、このまま40000円まで突っ走ってほしい(笑)

TOPIX


(TradingViewより)

お次はTOPICです。
2500円を超えましたが、ここ1ヶ月の上昇率は約6%と日経平均株価よりもパフォーマンスは良くないですね。
これは大企業の値動きの影響力が日経平均株価よりもTOPICの方が小さいことが要因だと考えられます。

日本全体を気にする上では、TOPICの方が日経平均株価よりも大事だと思いますので、日銀の政策変更などの際にはことらもしっかりと注視していきたいです!

米ドル/円


(TradingViewより)

ここ1週間ほどは再び円安傾向になっており、一時は148円を超えました!

この値動きは円が云々よりも米国の強い経済状況によるドル高が原因だと考えられます。
日本の金利が余り変動しない状況なので、政策変更が始まるまでは、特に米国金利を注視することが大切だと思われます。

長い目で見れば、米国が利下げを開始し、日本はマイナス金利解除などを行うはずなので、ドル円の上値は限定的かと思われます。

続いて原油を見ていきます!

WTI原油先物


(TradingViewより)

原油は79ドルから73ドルまで大きく下落する1週間でした。
最大の下落要因は、2022年に制定したEU、G7がロシア産原油への価格上限を市場参加者が守っていないことへの通達を米財務省が行い、この違反行為を厳しく監視することを決定した為と思われます。

VIX


(TradingViewより)

VIXはFOMCがあったにも関わらず、13から15付近を行き来していて、比較的落ち着いていた1週間だったと思います。
これだけ見るならば、今は安心して投資を行っても良い状態であると判断できますね。

Fear and Greed Index


(CNNウェブサイトより)
(CNNウェブサイトより)

お次はFear&Greed Indexです。
グリードの73と市場参加者は強気であることが読み取れますね!
米国株が上がっているにも関わらず、Fear&Greed Indexは1か月前から余り変化していないので、Greed付近で安定している今は売買の情報として機能しずらいのかもしれません。

Fed Watch


(CNNウェブサイトより)
(CNNウェブサイトより)

2月1日のFOMCでは、政策金利は利下げなしの5.25‐5.50の現状維持でした。パウエル議長が3月の利下げを否定した為、3月利下げ無し予想は1か月前の約30%から約80%となっています。
上記の表から5月から緩やかに利下げをしていくと大多数が考えていることが分かります。
ソフトランディングを目指して今年は緩やかな利下げをしていきそうですね!

ヒートマップ(1week)


(Finvizより)

相場状況をヒートマップから見ていきます。
ここ1週間はメタ、エヌビディアなどのテクノロジー系の銘柄が特に強かったですね。
テック系の強さから今は地合いが目に見えて良いですね!
決算に引っ張られた週でしたが、来週も同様の相場になりそうです。
全体的に良好ですが、不穏なのは赤く染まったBANKS(銀行)ですね。
ニューヨーク・コミュニティー・バンコープは企業の貸し倒れが原因で赤字に陥りました。その他の銀行も破綻リスクが懸念されています。

注目決算


日米の決算を見ていきます!!
下記2つをはじめとして良好な決算が続いています。特に大企業の強さが感じられました。

良好な決算が多い一方で、銀行にネガティブな決算がありました。
あおぞら銀行は15年ぶりの赤字転落となり、3300円から2100円まで株価は下落しました。あおぞら銀行の赤字要因は米国企業への融資や米国の企業や不動産への融資を行っている為、高金利で苦しむ米国の影響をもろに受けてしまいました。

お次は米国決算をみていきます。

アップルは増収増益で利益は前年同期比13%増でした。
業績は良いものの中国が原因で見通しが良好ではありませんでした。
ただ、世界全体での売り上げやサービス事業の売上が増加していますね。

アマゾンは年末のネット商戦の影響もあり、売上が前年同期比約14%増加で増収増益でした。

メタは売上が前年同期比25%増加で最終的な利益が前年の同じ時期の約3倍となった。
また、500億ドルの自社株買いを行ったこともあり、約20%株価が上昇しました。

重要経済指標


(マネックス証券 経済指標カレンダーより)
(マネックス証券 経済指標カレンダーより)

ここ1週間の米国の経済指標です。
FRBの政策金利に変化はありませんでした。
注目すべきは、非農業部門雇用者数と平均時給でしょうか。 

非農業部門雇用者数は前回216.0千人予想180.0千人→353.0千人とだいぶ上振れましたね。

平均時給も前年4.3%、予想4.2%→4.5%であり、
前月比では、0.4パーセントから0.6%と増加しています。

ISMの指数も強くなってきており、インフレ再燃しないことを願うばかりですね!

主体別売買動向


(TRADER‘S WEBより)

青い線が国外の投資家、赤い線が国内の個人投資家、緑色の線が国内の法人を表しています。

日本株の7割を外国人投資家が保有している為に直近では外国人の売り越しが目立っているのが不穏ですね。

ただ、投資部門別売買動向は1か月前のものが反映される為に、参考程度留めるのが良いかもしれませんね!

マクロ経済ニュース


今日本の経済で最も議論されているであろうマイナス金利の解除がとうとう現実的なものになりましたね!
今後の日銀の動きにはかなり注視していきたいです。

お次は米国の金利についてです。投資家とインフレ率2%を目標としているFRBとの間に利下げに対するギャップを感じるFOMCでした。
利下げに関してパウエル議長は再三データ次第と言っている中で、非農業部門雇用者数や平均時給が大きく上がってしまったので、当分利下げには期待できそうにないですね。

まとめ


現在は日本もアメリカもに非常に強気な相場だと思います。
イケイケどんどんの流れでいいと思います(笑)

現在は決算週間真っ只中なので、大企業の決算次第で相場は変動していきそうですが、好業績が続いている為、ポジティブな相場が続いていく可能性が高いと考えられますね!

3月以降には、日米共に中央銀行に大きな動きがありそうなので、その変化に対応できるように心がけていきましょう!!

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