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思春期精神医療について

思春期精神医療について学んだので、内容について簡単にまとめました。

思春期の「統合失調症」


精神病発症後3~5年の間に治療を始めると効果が高く、未治療期間が長いほど予後不良の場合が多い。


発症前の段階を(ARMS)という。
「統合失調症」の前駆期なのか?
ARMSの2/3が精神病に移行しない

→前駆期とはいえない。早期介入により、移行を防ぐことができる。


→「統合失調症」には早期介入・早期治療が大切!


しかし、「統合失調症」の診断は難しい

統合失調症の症状として幻覚や妄想があるが、「疾患特異性がない」

→入眠時や半覚醒時の幻覚や脳炎(インフルエンザ脳症等)、空想上の物語を話しているなどとの判別が必要。


おまけ:幻覚の中で一番多いのは幻聴。「〇〇の声が聴こえる」など。


結論:早期治療が重要だが、統合失調症かどうかの判断が難しいことが課題!

薬物療法について


第二世代抗精神病薬(SGA)が第一選択。
リスペリゾン、オランダピンなど。

クロザピンの重要性:治療抵抗性統合失調症に対する治療薬

有害事象(好中球減少症や肺炎等を引き起こす)はあるが…最後の切り札では遅い。臨界期を逃さないように適切な時期に導入することが大事。

思春期の「不安障害」「気分障害」

治療や介入の目的はネガティブな感情を消すことでなく、ネガティブな気持ちとうまく付き合うこと。

不安障害や気分障害は高率に不登校を合併する。

児童期初期の不安障害は、児童期後期の気分障害の予測因子である。

思春期の「気分障害」~抑うつ症状、躁うつについて~

子どもは、大人よりも気分反応性を保つ。

→自分の好きなことは楽しそうに取り組む。一見すると怠けているように見えてしまう。

逆に大人のうつ病は何をするのも意欲がなくなり楽しいと思えなくなる。



今回、思春期の精神医療について学び、大人との違いについて知ることができました。

子どもの場合、薬に対する感受性が高く効きやすいので薬の量に注意する必要があり、治療に対する理解を得られない場合も多いです。


子どもの精神医療の難しさを実感します。


子どものいつもと違う表情や反応を見逃さないように、丁寧に子どもに関わっていけたらなと思います。

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