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9 A太の陰性症状と自生思考

5 でA太の良くなって来た事を書いたが、彼にはまだまだ課題が沢山ある。今回は回復していない事などを中心に書く。
まず、統合失調症で特有な陰性症状。やる気が起きず、何かやってもすぐ疲れる。眠っている訳ではないが、昼間も動かない時間が多くボーッとしている。これがもう10年位続いている。 
また自生思考で頭がグルグルしている様だ。自生思考とは、過去の辛さが頭に次々とフラッシュバックの様に浮かんでくる。辛い顔をしてみたり、時に大きな声をだしてみたり。高校の時の嫌な体験が主な様だ。自生思考のモードに入ると声がけも出来ず人を寄せ付けないオーラになる。主治医はこの自生思考を陰性症状としても良いが、むしろ後遺症と説明してくれている。これがなくなるには成功体験を積み重ねていくしかない、という。だから小さな日常でも何かできたら、褒めてあげているが。なかなか本人にとって何が成功体験になるか?分からない。
病んでから20年。楽しいと思った事は1日たりとてない。この間、兄が大学を受かって卒業したり、安定した職業につけた事は唯一の救いだったが。
いつになったら、A太のこの負の症状はなくなってくれるのだろう?訪看の人は、まだ望みはあり、もっと大変な人はいるというが。
読んでくれて有り難う。参考になるご意見がございましたらよろしくお願いします🤲

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