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学校に、行きづらい、行けなくなった、辞めてしまった君たちへ 8

どう学ぶべきか

 以前、吉田松陰先生の話を紹介しましたが、言うまでもなく、知識、経験、技術、能力などを獲得する為の基礎学力(君達の場合、脳の訓練と言っても良い)は、重要です。
 これには君たちには現実的に2つの方法が有ります。

 一つは、大学受験用の基礎学力をひたすら伸ばす事です。直接、有益だと思えないような科目も含め、脳の訓練だ!!とか、大学生活を享受するための資格獲得のためだ!!とかゲームで高得点取るのと同じだ!って、無理矢理にでも自分を納得させる事で、頑張ります。

 もう一つは、基幹学習とか基幹教育と言われているモノです。
 君達の興味や関心に沿って、徹底的に、その学びを積み上げ、前進していく学習スタイルです。
(興味がある人は、シュタイナー、モンテッソーリ、窓際のトットちゃんで出てくる小林先生などを調べて見ましょう。)
 例えば、星を観るのが好きな人は、その名前や星座はすでに数多く、知っているでしょう。恒星や惑星の動きの性質も理解して居るかもしれません。     では、地球から観て、その移動はどうなっているでしょうか? そうすると角度、周期、楕円軌道、速度、加速度などの理解が必要ですが、単に数学や物理で押し付けられる知識と違い、好きで知りたいので、たとえ小学生でも大人顔負けの活きた数学や物理の知識を持つようになります。更に詳しく知ろうとすると文章は国語の教科書の比では無い読解力が必要ですが、知りたい、解りたいという強い原動力を持って、必死に食らいつくので、当たり前のように、自然に豊かな文章力が身につきます。さらに進むと、読みたい文献がほとんどの場合は英語ですから、読もうと食らいついているうちに習得していることになります。その頃には、星に関わるギリシャ神話や世界中に伝承する文明の発祥は暦の把握だった事から、人類の歴史をも、修得しています。
 実は私自身も 後者はある意味、理想の教育の1つだと考えています。
 ホームスクールを始める原点です。

 しかし、現実的には、残念ながら、そのような自由で、強い興味を持ち続けている生徒が少ない事と、スクール生が、なるべく早く、学校というトラウマや劣等感、疎外感などから抜け出し、大学で新しく、楽しく、自由に学び、生きて欲しいという願いから、その生徒に最も効果的で、負担を感じさせないような学習方法やそのエネルギーを維持できる生活習慣に力を入れざるを得ません。
 しかし、つまらなさそうな受験勉強がやればやるほど、次の大学や大学院で君達の生活を豊かにするのも事実です。つまり、基幹学習の順番が逆になるだけだと思ってもらうと良いのです。大学で何か興味を持った時、基礎学力が有るので一直線に、ソレに向かっていけるのです。
 地図描き、英語会話、読書、交換内観日記などは、クソつまらない受験勉強の初期の基幹教育的モチベーションにはなると思います

 小難しい内容でスイマセン。

 今、君達の最重要課題は、先ずは生活習慣の改善ですが、朝早く起きる理由が無いと出来ませんよね。順を追ってぜひ是非、始めて下さい。

小田原進学ホームスクール
スクール長 鍋田大蔵

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