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一首感想『滝と宴を同じテーブルに寄せ合ってきみが忘れてゆく夜にいる』
夜の歌が好きだ。自分もよく夜を歌に読み込んでしまうし、人の歌に出てくる夜を想像するのが好きだ。自分の今の興味のあるテーマなのかもしれない。
滝と宴は全く異なるようで実はその特徴は綺麗に対比があることに気付かされる。
自然のもの/人工的なもの、流動的なもの/皆がその場にとどまることで成立するもの、恒久のもの/一時的なもの、と相反する要素を持っている。
同じテーブルにのせるということはその二項対立の
一首感想『瓶の中でかかってて胸しめつけるシロップ漬けのカセットテープ』
この歌を初めて読んだ時のきゅっと胸をしめつけられる感じがとても好きだと思った。
カセットテープなのでもちろん何かしらの音源を録音していて、シロップ漬けにされているということはきっとそれほど保存したいものだということだと思う。瓶の中でずっとかかっているその音源がシロップ漬けにされたことで、シロップにはその味が染み込んでいっているし、音源も甘く素敵な思い出に変化している。胸をしめつけるような思い出が
一首感想『拾ったら手紙のようで開いたらあなたのようでもう見れません』
この短歌を一目見た時、言葉がすっと入ってくる感覚がありつつ内容の理解が及ばなくて、なんだか混乱した。
早とちりで「手紙=あなた」とはどういうこと?と思っていたけれど、「〇〇=手紙のよう=あなたのよう」となるはず。
検索すると手紙とあなたという異質なものが同化しているという解釈や、あなたが眩しすぎて見れないという趣旨の解釈をしている人がいたりしたけれど前者は難しくてよくわからないし両者ともあんまり