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先週の(5/20〜5/26)ぼくのコンテンツ#32

映画 『ありふれた教室』 ( 2024 / イルカー・チャタク)

ひとつの盗難事件をきっかけに腐敗が学校の人々を蝕み続けていく映画。ドキュメンタリータッチというか、まるで箱の中の朽ちていくリンゴたちを観察するかのような、静物画のような怖さがある。こういう眼差し、神のような目線はロベール・ブレッソンのようなタッチがあって、怖いのだけれど目を離せなくなる魅力でいっぱいになる。エンディングはちょっと微妙な感じがあるけど、家に帰って冷静に考えてみると、世界の先生たちを応援したくなった。


ゲーム 『Little Kitty, Big City』 ( 2024 / Double Dagger Studio)

ゲームエンド。しかしこういうコンパクトなオープンワールドゲームってなんでこんなにも心地が良いのだろうか。『ぼくなつ』とか『A Short Hike』とかそういう感じのやつ。まあ、ざっくりと日常系的なゲーム。もちろんAAAのオープンワールドのボリューミーな、大盛りの幕の内弁当な感じも好きなんだけど、こういうショートなオープンワールドも、たまには良いんだな。


ドラマ 『三体』 ( 2024 / Netflix )

シーズン1エンド。中国の孤独みたいなものを感じた。何か救難信号を受け取った寂しさがあった。作品から発信されるシグナルを受け取って、思った考えた事を話す、物語るのがぼくにとってのコミュニケーションなのだと改めて感じた。遠い会話みたいな。


映画 『裁かるゝジャンヌ』 ( 1928 / カール・テオドア・ドライヤー)

Amazonでレンタル。ジャンヌ・ダルク裁判を描いたサイレント映画。クローズアップが中心の構図は、単調ではあるけど、訪れてしまうラストシーンまでジャンヌ・ダルクの表情をつぶさに観察しているかのようで、ドライヤーの生と死に対する執念を感じさせていて良かった。観察している感じが『ありふれた教室』の雰囲気というかタッチに似ているなと思った。そしてぼくってこういうのが相当好きなんだなと。



以上、先週のぼくのコンテンツでした!

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