【詩】あなたの物語

この広い広い宇宙の中で
自分だけがひとりぼっち

どこを見てもみんな
きらきらかがやいていて
どんなにがんばっても
近づけないほど遠くにいる

まわりのみんなも同じ
素敵なパートナーがいたり
子どもがたくさんいたり
忙しそうな様子で
自分の前を通り過ぎていく

いいないいな楽しそうで
みんなきらきらしていて
本当に本当にうやらましい

この広い広い宇宙での中で
自分だけがひとりぼっち
自分だけがきらきらしていない
とてもとてもつまらない存在

そんなことないよと
どこからか声がした
そうだよと別の声
おいおい冗談だろと
驚いた声まで届いた

見てごらんよと差し出された
青くてきれいな水鏡には
まぶしいほどの光を放つ
大きな大きな姿が映っていた

これが君だよと声がした
本当にきれいだねと別の声
僕たちには君が必要なんだと
やさしい声が流れ込んできた

これが自分……
本当の自分のすがた！

はじめて見たその姿は
美しくてまぶしくて
とてもとても愛おしかった

ありがとうありがとう
ありがとう！
感謝のことばがまろび出る
自分はこんなにもこんなにも
すばらしかったなんて！！

まわりのみんなは笑っていた
自分もいつしか笑っていた
ありがとうありがとう
ありがとう！

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これは自分の存在の
美しさとすばらしさ
そしてたくさんの仲間の
やさしさとあたたかさに
気づくことのできた
ある太陽の物語
それはあなたの物語