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あとも
2023年11月15日 02:49
前々回(18回)、和裁をしていた母のことを長々と書いたのは、麻糸を反物に織り上げる越後の女性たちに共感を覚えるからなのだが、女性たちがどのようにして機を織り、また、どのような心持ちでその作業に向かったか、そういったことが描かれた箇所を読む前に、どうしても飛ばすわけにはいかないのが、麻という素材そのもののことだ。 前回、縮とは何ぞ、ということを鈴木牧之の言葉を借りつつ書いた。 今回は、植物の麻