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悩みの症状が表面化するまで

今日は
『悩みの症状が表面化するまで』について

前回は『悩みの原因』について述べました。

心を苦悩させる原因になる考えをクレーシャと呼びますが

苦悩の原因の状態から、
実際の苦悩の症状が表面化するまでには4段階あります。

①まだ苦悩の原因としてある段階。
例えるなら、赤ん坊の状態です。
具体的な考えや感情になっていない潜在意識の状態と言えます。

これを「プラスプタ」と呼びます。

②感情や独特の思いが抑えられている状態。ヨガや瞑想の修練の進んだ人は自我が弱まり気薄になった状態なので、
クレーシャからは完全に自由ではないと言えます。

これを「タヌ」と呼びます。

③具体的な苦悩の考えは心に現れているが、一時的に抑えられている状態。

ヨガの初期の修練が進んでいる人の心に見られる。
内に抱えて我慢しているが、ヨガや瞑想を数日実践しないと、
クレーシャが表面化すると言われる。

この段階を「ヴィッチンナ」と呼びます。

④クレーシャがいつも顕在している状態。激しい感情となって、表に言葉や行いで表面化している状態でもあります。
クレーシャが顕在している事に気付かず、制御していないのです。

これを「ウダーラーナ」と呼びます。

この4段階を踏まえた上で、
心の外から出して苦悩を原因から解決していく。

そのためには
自分自身の心を観察し、分析する事によって、
自分のクレーシャはどの段階にいるのかを把握する。
そこで
ヨガや瞑想での自己観察が大切になるのです。

ヨガを極め無知を取り除いた人の心には、
苦悩の種があったとしても、感情や苦悩として表面化する事が無いとされています。

次回はこの知識を踏まえた上で、
苦悩からの解放について段階を追って説いていきます。


今回は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございます😊🙏

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