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思いは単なる思いに過ぎない

【生きやすくするために】 

〜思いは単なる思いに過ぎない〜

前回、不快感は観察対象であるとお伝えしました。

今回はその不快感などの
「心に湧いてくる気持ち、思いをどう扱うか」という事について。


瞑想中の様々な思い、不快感は全て

「単なる思い」に過ぎません。

あなた自身でもなく、

現実でもないのです。

例えば
私達は日常生活で
今日やらなくても良い事を
「今日○○をしなければならない」
などと思い込み、行動している事があります。
 
無意識のうちに緊張感や不安感に
苛まれているかも知れません。

だから
行動している事が終わった後には
「今日は頑張った」と緊張が抜けますが、

その翌日には
「今日は○○しなければならない」と、
次から次へと思考のまま行動しています。

自分を受け入れられないから、
現実を変えたいからと
頑張ってしまっている人も多いかも
知れません。

私もそうでした。

「思ったら、すぐ行動するべきだ」と。

考えたらすぐ行動する事は美徳とし
無意識に自分を美化していました。

これが「無知」だと気付いたのです。

もちろん本当にやらなければならない事は沢山あります。
ここで言う「無知」は
その「やる事」に囚われ過ぎて
自分の気持ちが見えなくなっている事、
自動思考になっている事だと捉えて下さい。

瞑想中も日常と同様、
心に様々な思い・考えや
肉体的な不快感が湧き上がります。

この感覚や思い考えに、とっさに反応してしまいがちですが、

この感覚に抵抗して受け入れるのです。


私達は日常生活でシーンが変わる度に、
考える事、湧き上がる思いも違います。

例えば自宅でゆっくり過ごしている時と、
職場で仕事をしている時では
考えは変わりますよね。

きっと否応なしに次々と様々な事を考え、浸っている事でしょう。

ここで大切なのは
「どんな状況でも思考や不快感は自動的に湧き上がってくる」
ということです。

でも振り返ってみて下さい。

その考え・思いに無意識のうちに囚われてしまってはいないでしょうか?

無意識のうちに様々な考えが頭の中を巡ってしまう事も多いでしょう。

それ自体が悪い訳ではありません。

ポイントは
『考えている事、考えが頭の中を巡っている事に自分が気付くどうか』
です。

そして『気が付いた時点でどうするか』という事です。

気が付いたら呼吸に意識を戻すのです。


瞑想中の様々な考え・思いに対し
「今自分は○○な気持ちになっている」
と客観視すること。
これを『メタ認知』とも呼びます。

そして
「その思いは自分が意識的に考えようとして生じたものではない」

という事に気付き、手放す。

そのステップは瞑想を深めていくための大きな一歩になるはずです。

瞑想中は全ての思いを、
ポジティブな事もネガティブな事も
どんなものにも注意を向けて
全て公平に扱うのです。

そして思いや考えが進んでいくと
呼吸から注意が離れてきます。

呼吸から注意が離れた事に気付いたら
もう一度呼吸に注意を戻すのです。

この繰り返しです😊

それぞれの思いは意識の領域に現れた個々の思い。

常に変化する、「単なる思い」なのです。

瞑想は意識的に一つ一つの思いをやり過ごし、手放す練習なのです。

最初の頃は違和感が生じるかも知れません。
思考が湧き上がったらすぐ行動出来ない事にイライラするかも知れません。

しかし、一つ一つの思いを手放す練習を繰り返すと
日常で思いに囚われてしまっている時に、
その思いを手放す事で解放感を感じ

自分自身で歪めていた現実から解放され、
人生をはっきり見つめ、
管理出来る力が高まります。

「心の中の支配力から抜け出す練習」
とも言えるでしょう。

瞑想は苦手だという方は
ヨガのポーズ「シャバアーサナ」がお勧めです。

リラックス系のヨガクラスよりも、
身体を沢山動かすパワーヨガ系のクラスを受けて
その後、仰向けで行うシャバアーサナを取ってみて下さい。

無意識のうちに湧き上がる意識を
意識的に手放す感覚が実感出来るかと思います😃

思いは『単なる思い』に過ぎません。

その思いを手放し、
呼吸と体の感覚に注意を戻し

本当の自分を受け入れていきましょう。


今日は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございます😊🙏

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