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部下や後輩の悩みの解決策がわからない上司は優秀です。(後編)
あなたの経験則で、論破するのでは無く、引き出せ
<「悩み」と「課題」を区別して考えよう。>
以前話した様に部下の悩みを解決する際は「組織として解決すべきこと」「個人の悩み」と切り分けてアプローチすべきと話しました。
例にすると、恋愛相談をあなたにしてきた友達が、あなたに解決して欲しいことは何だと思いますか。
片想いの子にアプローチ方法をアドバイス。⇨上司(組織)として解決すべきこと
ただただ友達の話を聞く⇨個人の悩み
どうでしょう。伝わりますかね。
上司(チーム)として解決すべきことというのは
この例でいうと、友人に恋愛相談されたあなたがどう行動すべきか
①あなたの今までの恋愛経験を活用して
②あなたしか知らない片想いの子の情報を活用して
友人にアドバイスをするということです。
<部下や後輩の悩みは恋愛相談やお客様へのヒアリングと一緒>
これを仕事に置き換えると皆さんこの視点だけで解決しようとするのです。
しかし、恋愛相談してきた友人はそれで満足するでしょうか?
皆さん、モテるオトナは聞き上手っていうじゃないですか。
恋愛の相談は相談相手に「解決してほしい」のでは無く「ただ話を聞いて欲しい」のが本心。。ということを分かっているからです。
人生でモテなかった私は20代後半にこのことを知り、絶望しましたね。(笑
もし、タイムマシーンがあるなら、モテたくて必死に解決策を考えてた、あの頃の私に会いにいきそっと肩をポンと叩いて
「もういい。もういいんだよ・・・」
伝えてあげたい。
すいません。話が逸れました。
ロジカルな解決策をあなたが持っていても、今流行りの「論破」ができても
恋愛ではモテないのと同様で、上司と部下もそれと一緒なんです。
そう、そこで重要なのがもう1つの視点「個人の悩み」です。
「個人の悩み」は部下がどういう状態になったら悩みから抜け出せるのかという視点になります。
先ほどの恋愛相談を例にいうなら、「恋愛アドバイスが欲しいのでは無く、ただ話を聞いて欲しい」というケースが非常に多いです。
仕事でも同じなのです。しかし、残念な先輩や上司ほどこのセリフを言います。
「だったら、話を聞いてくれるだけでいいって言ってよ!」
人間というのは皆、不器用です。皆、高倉健です。
その本心を、その性(SAGA)を言葉にできないのです。
上司はそれに気づかないといけない。
そして話を聞いているだけで、悩んでいる本人自身が悩みの答えを
見つけ出したり、勝手に悩みが解消している、というケースが非常に多くあります。
ここまで、ご覧いただいて部下や後輩のアドバイスをどうすればいいか悩んでいた
全国の中間管理職の皆さんいかがでしょうか。
アドバイスできることが優れた上司ではないのです。
アドバイスを引き出せるのが優れた上司なのです。
「部下や後輩の話を聞く」ということが出来ない方というのは
意外と、恋人やお客様の話を聞けるのに部下には行いません。
それは、自らを上、部下を下に見ているからではないでしょうか。
今後、100回以上言うことになると思いますが「管理職」「リーダー」「先輩」はあくまでも役割です。
管理職は、リーダーは、先輩は、偉いのではありません。その意識を変えるだけであなたがリーダーとして、管理職として、先輩としての質が大きく向上します。
是非、実践してみてください。
ご覧いただきありがとうございました。
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