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部下や後輩の悩みの解決策がわからない上司は優秀です。(前編)

仕事や人間関係で悩んだ時に上司や先輩であるあなたが相談されることってあるかと思います。

「もっとこの業務を効率よくしたいんですけど・・」
「〜さんとの連携が上手くいかなかくて、なんか合わないというか・・・」
「〜さんからの求愛がすごくて、どうすればいいか・・・」

などなど、様々な悩みや相談が寄せられる中で、私は
優秀な上司とはそういった悩みの答えを知っていることだと定義しておりました。
皆さんはどう思いますか?

ところがプレーヤー時代、私はとある事に気づきました。
同じ同僚の悩みに対して、当時の上司のアドバイスが次々と違うのではないかと
感じたことがきっかけで、当時の上司が虚勢をはっているのではないかと疑い始めたのです。

同僚の悩みはこうでした。

「アルバイトの統制が取れていない。なのに、管理者である私達はアルバイトが
人事部にパワハラで訴えることに怯えており注意しづらい環境になっている」

当時、アルバイトの業務怠慢な態度を管理者が注意した所、「パワハラをされた」と人事部に電話し大問題になったことがありました。
その時にアルバイト間で

「文句あるなら、人事部に電話するぞ」という空気を出せば社員は黙る。
という憶測が流れたのです。

当時の上司は部下に言いました。

「アルバイトを統制するため、誰も言わないなら君が言って嫌われ役になるしかない」

それを聞いた時、私は疑問でしかなかったのです。
「嫌われ役って何?これってチームの問題でしょ」
でも私も言えなかった。どう解決すればいいか分からなかったから。

でも上司は解決策を持っている。だから正しいのだと。

周囲の反対をよそにアドバイス通り行動した同僚は、本当に嫌われ者となり退職してしまいました。

上司の解決策は間違っていたのか?では私はどうすれば良かったのだろう?
そもそも何を持って正解と言えるのか、失敗と言えるのか。
大体部下の悩みの大半は業務内容と人間関係。
人間関係の悩みを正解に導く上司なんているのか・・・

人間関係のお悩み解決なんて、マツコデラックスと細木数子しかいないんじゃないか。。。本気で思いました。

その時に1つの推論が生まれたのです。
当時の上司は無理して解決策作ってないかと。
上司の威厳を保つ為、解決策が解らないなんて部下に言えないから
悩んでいる本人自身に解決・行動するよう促したのではないかと。

しかし、、、
同僚の悩みは組織の課題でもあるのに、個人の悩み解決になっている。。。
ポイントはここです。

そう、大事なのは上司の解決策が正しかった間違いだったのかではなく、
部下の悩み事を「組織の課題」か「個人の悩み」かで切り分けて考えずに混同していたことにあるのです。

「組織の課題」・・上司が解決策を考えて、実行すべきこと。
「個人の悩み」・・悩みの本質のこと。どうして本人がそれで悩むのか。
         どういう感情になればその悩みは晴れるのか。心情の部分

この2つの視点があれば別に解決策が無くても大丈夫なんじゃないかと思える様になりました。具体的にこの視点をどう活かすかは次回記載します。

「リーダーは答えを持っているのではなく、答えを引き出す。」

この考え方が私のマネジメントの幹となり、気持ちが楽になりました。

ご覧いただきありがとうございました。



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