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密航0ライン(1960)
密航0ライン(1960、日活、83分)
●監督:鈴木清順
●出演:長門裕之、小高雄二、清水まゆみ、中原早苗、小沢昭一、木浦佑三、高品格、東恵美子、永井智雄、嵯峨善兵、杉幸彦、相原巨典、雪丘恵介、河合健二、初井言栄、小泉郁之助、石崎克巳、野呂圭介
新聞記者の長門裕之と、ライバル会社の記者小高雄二(小高の恋人・清水まゆみは長門の妹)が密航に纏わるスクープを追うというような社会派ストーリー。
途中タクシーのラジオで野球の試合のウグイス嬢の声が聞こえ「寿美子さんの声ですよ」が声がくぐもって「清水さんの声ですよ」と聞こえた。
この当時はいわゆる後期の清順監督の絶妙にズレた編集というか省略の激しいカット割りというかそういった味わいはまださほど感じられないが、いくつか「オヤ?」と思うようなショットもあった。
横浜港あたり、ボートの手前で小高雄二と清水まゆみが板付きで会話をしているシーン。
さっきまでプールにいたのに港のボートの上に腰かけている。
なんとなく前のショットとの繋がりが希薄で妙に唐突なショットに思えた。
中盤あたりで小高雄二が刑務所に入れられた中国人の売人に面会に行くシーンでは刑務所のレンガ塀をバックに雨の中傘を差す清水まゆみが迎える。
一瞬だったがフォトジェニックなショットだった。
しかしながら清水まゆみの可憐な感じもよいが、悪女役の中原早苗が意外と言えば失礼だがかわいかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1716914494945-rdaIdSI1pg.jpg?width=1200)
列車の画が映し出され、行先の看板で新潟、柏崎、直江津、富山、敦賀と移動してきたことを説明するシーンは映画的で面白い。
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