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女囚701号 さそり(1972)

女囚701号 さそり(1972、東映、87分)
●原作:篠原とおる
●監督:伊藤俊也
●出演:梶芽衣子、横山リエ、夏八木勲、渡辺文雄、扇ひろ子、渡辺やよい、三原葉子、根岸明美、国景子、片山由美子、城恵美、三戸部スエ
、小林千枝、由貴リエ、室田日出男、伊達三郎、堀田真三、沼田曜一


冒頭「この物語に登場する刑務所及び人物設定は全てフィクションであり…」とまず「刑務所」というワードを使うのが変というか面白かった。

からの"君が代"と日の丸国旗掲揚。NHKの放送終了画面かと思った。

その後処女喪失シーンの赤いシーツが日の丸と重なる演出とか、口紅やらスコップの柄まで含めて「赤」がところどころに鮮烈に使われている。

女囚ものということで凄惨なリンチシーンもあったが、妙におどろおどろしいホラー演出のおかげ?でフィクション感が強調され生々しさはそんなにない。

主人公の松島ナミ(梶芽衣子)が「さそり」と呼ばれている場面はなかったような気がする。

終盤の復讐シーンは全身黒ずくめの女優帽とコートでスタイリッシュ。カッコいい。

しかしナイフを取り出したところまではいいが、その後のアクションは案外軽いのがご愛敬。

ナミと敵対する女囚の片桐(横山リエ)も今風のギャルみたいな感じで可愛かった。

丁半したり立てこもってライフルぶっ放したり、いくら女囚でもそこまでやらんだろっていうツッコミ所満載の、女性陣大暴れの映画でした。

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