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The Power of Colors

〖つぶやき〗

" 色がもつ力 "を題材にしようと思いついたとき
いつもは使わない英語に略すことにしました。

色がもつ力を   " The Power of Colors " というそうです。

わたしがいつもとは違う文章を書こうと思ったのは、ある着物屋の女将がこう言ったからです。

「日本には色彩の文化があります。
着物を彩る色達に込められた古代からの思い。
その意味を知ることは、あなたの門出に鮮やかな
祝福を与えてくれるはずです。」

たしかに色にはそれぞれ力があるでしょうし、意味もひとつひとつ違うでしょう。

そこで着物に使われる色"の中でわたしが気に入った色の力や意味を調べてみました😌

色の意味を知る機会など、なかなかありません。
なのでこれを読んでいる貴方にも良い機会になるよう、まとめてみました。

これを機に、日本の色彩文化について少し興味を
持たれて頂けると幸いです。

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⚪️濃藍 (koiai)⚪️

藍染の中でも最も濃い色の一つで、極めて暗い藍色ではありますが、

「青は藍より出でて藍より青し」。
出藍の誉、ということわざがあるほど藍色は日本の古代から愛される色で、濃い藍はそれだけに気品にあふれる色です。

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⚪️青碧(seiheki)⚪️

にぶい青緑のような色をしていますが、

古代中国では玉石として珍重され、青く美しい石を表す「碧」。

純粋で、意思が強い色として高貴な人が身につける色として知られています。

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⚪️濃紺(noukon)⚪️

藍染の中で暗く濃い色を紺色といいますが、さらに濃い紺色のことです。

古代から人々に愛され続けている濃紺色は親しみやすさの中にも落ち着きがあり、大人の知性を感じさせます。

縁起がいい色とされています。

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⚪️深藍(fukaai)⚪️

藍染を黒に近づくほどに染められた濃く暗い青色のことです。

平安時代の書物の中にも記述がある古代からの伝統色。
威厳さを感じさせる色合いが質実剛健を
尊ぶ中世の武士たちに非常に好まれました。

数ある藍色の中でも深藍は清々しく、美しい印象を与えてくれます。

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⚪️山吹色(yamabukiiro)⚪️

バラ科の植物、山吹の花のような鮮やかな赤みを帯びた黄色です。

平安時代から伝統色として伝わり、その色から別名、黄金色とも言われ、金運をもたらす色と呼ばれます。

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⚪️伽羅(kyara)⚪️

伽羅で染めたような、茶色がかった暗い黄褐色のことです。

古代より伽羅は香道では最高の名香として愛されてきました。
そんな伽羅色は誰からでも愛され続けるような、柔らかさと華やかさをもっています。

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⚪️胡桃染(kurumizome)⚪️

山野に自生する胡桃の樹皮や果皮の煎汁と灰汁
で染めた灰がかった黄褐色のことです。

奈良・平安時代から重用されていた伝統色で、
優しく自然の風合いがあります。

温かみのある、上品な雰囲気があります。

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⚪️白色or真白色(hakushoku・mashiro)⚪️

純白は何物にも染まらない色。

純粋であり、無垢であり、清楚さを象徴する色。

一筋の光のように未来を明るく照らし、人生の
始まりの色として愛される色です。

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⚪️胡粉(gofun)⚪️

ごくわずかに黄みがかった白色のことです。

日本画に古くから用いられ、白色の代表的な色です。

透明感と柔らかさがあり、奥ゆかしく優しさを纏ったような美しさがあります。

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⚪️深緋(kokihi)⚪️

紫みの暗い赤色で、茜と紫とで染めたもので、名称にある緋の色感はなく黒みの強い色をしています。

平安時代には紫に次ぐ高貴な色として扱われていた色。

華やかさの中にも落ち着いた雰囲気を感じさせる色です。

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⚪️赤紅(akabeni)⚪️

江戸時代初期に染色として愛されていた色で、鮮やかで濃い赤色のことです。

古来より赤紅色は多くの女性に愛される色で、
祝いの席に用いられる日本を代表する「寿ぎ」の
色でもあります。

晴れやかに魅せてくれる色使いに誰もが憧れたと
いわれています。

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