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昔描いていた夢


『パリの国連で夢を食う』(川内有緒)


ついさっき読み終えた『パリの国連で夢を食う』。
国連で働きたいと思ってた昔の自分の夢を思い出した。
大学の志望動機書に自分は国際舞台で活躍したいんだ!という力の入った文章を書いた記憶が蘇った。

私は、韓国と日本のハーフである。
私たち家族は、私が小学校1年生を終えた時期に韓国に移った。
家では日本語しか使ってなかったから、私はアニョハセヨ、くらいの韓国語しか知らなかった。
そんな状況で、私は韓国人しかいない地域の公立学校へ放り出された。
滅多に泣かない私だけど、学校に初めて行った日は何も聞き取れないことを自覚して親に泣きついた記憶が今でも鮮明だ。
なんだかんだ辛かったと思うけど(あまり記憶にないが)、周りの先生や友達は何も喋れない私に気を配ってくれて、どうにか生き延びた。

私が通った小学校は、ある企業の社宅が集まるすぐそばにあり、親が同じ企業に勤めている子が殆どだった。
それが理由なのか、外国に縁がある人は私たち兄弟しかいなかった。

その影響で
「日本人ってどう?」「韓国と日本どっちが好き?」「竹島はどの国だと思う?」
この様な質問はこれでもか?って程聞かれた。
小・中学の歴史の授業は本当に嫌いだった。
全くいじめとかはなかったけど、でも嫌な気持ちは浮かんでくる。

自然と、日韓問題、歴史問題・・・などに関心を持つようになって、社会問題や国際問題に関心へと繋がった。
これが影響して多分、中学や高校の時に「将来何をしたい?」と聞かれた時に、「国連で働くこと」と答えるのになったんだろう。
今は少し違った夢を描いているけど、それも世界を変えて行くことで達成される。
夢に向かって、突っ走っていこう!と思えた本だった。

この本を読んで、昔描いていた夢を思い出すことができた。
本の内容からすると、私が想像していた国連は実際の国連と大きなギャップがあってかなり面白かった。(部署や拠点によって大きな差はあるらしい)
あと、職業自体が夢になってしまうのは良くないことに気がついた。
職業が夢になると、その職についた後に道に迷ってしまう。
具体的に何がしたいとか、というところを深掘りするのが大切だよ!自分!と思った。



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