見出し画像

女医の妊娠・出産体験記〜妊娠期編〜

お久しぶりです。
精神科女医のyumeです。
前回の投稿からだいぶ期間が空いてしまいました。

というのも理由がありまして。
実は妊娠・出産を経て、現在子育て中です。

妊娠・出産を経験して感じたことを綴っていきたいと思います。

今回は①妊娠期編です。

一番辛かったのは妊娠後期 

眠い。体が重い。しんどい。
妊娠後期がこんなに辛いとは思いませんでした(泣)

私の場合、妊娠初期はつわりがそこまで酷くなく、中期になってもお腹が目立たず、妊娠後期まで周りに妊娠してることに気づかれていませんでした(^◇^;)


もちろん何かあった時のために直属の上司や関わるスタッフには妊娠のことを伝えていたのですが、休むこともほとんどなく、産休までそれなりに働けていました。

しかし妊娠後期に切迫早産になり、自宅安静とリトドリンの内服を余儀なくされ、そこからガタガタと不調が…。

基本横になっていないと行けないので、活動量は減り、体重は増える。同じ体勢でいることで腰痛が出てくる。気づいたら仰向けで寝ており、悪夢で目が覚める。トイレに何度も起きる。

加えて早産になる可能性もあり、不安でメンタルも不安定に。またリトドリンの副作用で動悸や振戦があり、それも地味に辛く。
しかし上記トラブルはあれど、できるだけ長く赤ちゃんにお腹にいてもらうことが優先だったので、我慢我慢…。

結果早産にはならず、正期産を迎えることができました。

そして9ヶ月頃からの体重増加スピードが著しく、体重が妊娠前から+10kgに。
見た目も一気に妊婦になりました。
私の場合、下半身に脂肪がつき、顔や足は浮腫み、自分の見た目の変わりようにショックを受けました( ;∀;)
そんなに食べる量は変わってないのに…。

(標準体重の場合、全妊娠期間でトータル10〜13kgの増加は許容範囲内です。)

体重が増えすぎる前に、できれば予定日前に産みたかったので、正期産に入ってからウォーキングやストレッチ、スクワットを頑張ったところ、予定日前に生まれました。出産についてはまた次回書きたいと思います。


女医が妊婦になって思ったこと

ここまでは一般的な妊娠経過にについて書いてきたので、ここからは女医として妊娠してみて思うことを綴っていきたいと思います。


まず、私的には専門性をある程度極めてから妊娠できてよかったなと思っています。

私の場合、結婚後に精神科専門医、精神保健指定医を取得し、30代前半で妊娠・出産に臨むことができました。

以前の記事でも書いた通り、女医の妊娠・出産の時期は本当に悩みます。人それぞれに事情があり、万人にとっての正解はないかなと。

私も悩みましたが、この時期にした理由は2つ。
ひとつは、体力面や高齢出産のリスクを考えて、できるだけ30代前半のうちに産みたかったこと
もうひとつは、自分は複数のことを器用にこなせるタイプではないので、育児をしながらの専門医・指定医の取得は厳しいと思ったこと

そのちょうどいい時期が今だったということです。

結果的にはタイミングよく授かることができましたが、もちろん望んでもその通りにいかない可能性もありました。

なので私の考えたベストな方法としては、妊娠・出産を希望する期間を2〜3年の幅をもって考えておき、そのために然るべき準備を前もってしておく、ということです。

具体的には指定医や専門医の申請に必要な症例集め、レポート作成、試験勉強や口頭試問対策はできる限り早めに進めておき、望むタイミングで妊娠しても焦らないようにしました。

そうは言っても、周りが次々に妊娠しているのを見ると、毎月排卵日が過ぎて行くたびに“これでいいんだろうか?”と不安や焦りが出てきて、何度も自問自答しました。

しかしその度に再考し、これが自分で決めたベストなタイミングだと再確認しながら準備していました。

結果的に今回のタイミングで妊娠することができ、とても納得しています。


また、出産後の育児についても、資格試験は終えているため、焦らずにある程度余裕のある育児ができそうです。
現時点では必要な期間、育休を取得し、復帰後は短時間勤務制度を利用して、仕事を続けていきたいと考えています。

これからは自分のことよりも子供を優先してあげたい。またここまで協力してくれた夫との時間も大切にしたい。

そのために出産前に自分のすべきことをひと段落させられてよかったと、今振り返って思います。



また職場の上司・同僚への配慮については、私の場合足りていないかもしれません。

もちろんマタハラは受けていませんし、産前産後の働き方も理解してもらえていますが、内心、男性医師の多くはママ女医の働き方を快くは思っていないでしょう(^◇^;)

しかし、最低限、指定医や専門医を取得したことで、復帰後に同僚や上司の業務負担は多少は減らせるでしょうし、また妊娠期間中も自分の仕事はほとんどこなしたつもりなので、自分の中では迷惑をかけるのは最小限にとどめられるかと思います。

いろいろ悩んだ結果、上司や同僚に100%快く受け入れてもらうことは不可能で、最低限自分にできる配慮をしようという結論に至りました。

(ここの考え方も人それぞれだと思うので、あくまで私の考えということです)


まとめ

以上、女医の視点で妊娠を振り返って書いてみました。同じように悩む女医さんの参考になれば幸いです。

皆さんに望むことはひとつ。
どうか、後悔のないような選択を。

妊娠・出産についてしっかり向き合って、自分が納得のいく結論を出してほしいです。

長くなりましたが、読んでくれてありがとうございました。
よろしければ、いいね!、フォローお願いします(*´-`)

それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?