ラヴィリッシュ

学校苦手のスクールサポーター。学校システムで苦しむ方々(子ども、保護者、先生)が安心し…

ラヴィリッシュ

学校苦手のスクールサポーター。学校システムで苦しむ方々(子ども、保護者、先生)が安心して過ごせる場作りにチャレンジ中。解決したい課題のヒントは日々子どもが見せてくれるから。学校内にいる今だからこそ出来るサポートを学び続けています。

最近の記事

吾 唯 足 知

    父の四十九日を終えた。  仕出し屋さんにお願いした会食のお弁当はとても好評だった。お陰様で会話もはずんだ。    お弁当の掛け紙は黒色で、真ん中上に、金色の文字が印刷されていた。  先回お世話になった仕出し屋さんに、もう一度お願いした。  ニ度目にして、初めて目に止まった金色の文字。  黒と金と書きながら、ああ、父は寅年生まれだったなぁ、と、今思い出した。  法事の返礼品が、とら屋の最中と羊羹だったのも納得。(紙袋も金黒)    ところで、  何と読むのだろう

    • 「ごめんね」「ゆるしてあげる」劇場の先へ

       ◯これはいつから定番の解決方法となったのか。    ◯どこかでマニュアルが作られたものなのか。    子ども同士のトラブルは、いつの世も毎日起こってきたのだから、スッキリさっぱりする解決法があってもよさそうなのに。 「ごめんね」「ゆるしてあげる」 これが、モヤモヤを払拭できる明快な手法とはなっていない現実を多々見てきた。  ①なにかトラブルが起きる。  ②相方の事実確認を行う。  ③時系列で事実をまとめる。  ④やった事実、やられた事実を明らかにする。     やった

      • 10回負けたらパーティーしよう🤗

         運動会シーズンに入った。  当日まで少しずつ練習が続く。  先ずは、数パターンの並び方を覚えること。    令和に入り、6年目を迎えても尚、このシステムは続く。  それは置いておくとして…  一年生のA君はといえば  並べない  その心は…  「負けたくないから」   並んだ先には、競争が待っている。      ↓  負けたくない。負けるかもしれないことは初めからやりたくない。      ↓     並ばない。  走ることは好き。  それでも、そんなに速くないか

        • 春に訪れるポジティブエネルギーを丸ごと楽しみたい

           花 この季節、通りすがりに出会う桜の木々を見ては、ほんわかと細胞が緩む。  特に北に住む私は、こんもりと盛り上がる花つきの多い桜を目にして育ってきた。  温かいところの桜より2〜4個も多いまとまりを成すそうで、満開の豊かさをこの瞬間ばかりと楽しませてもらった。  今年も桜さん、ありがとう。    小学一年生  そして、職場である小学校に今年も一年生がやってきた。  なぜ、こんなにおもしろいのだろう、この子たちは…  たしかに、学校が不安な子がいる。  小さな出来事と思わ

        吾 唯 足 知

          床みがきの魔法

           サポートチームに所属し、子どもたちと向き合う每日。  教室に行けなかった子たちは、いつも自分のタイミングで教室に戻っていく。  エネルギーを満たし、チャレンジする勇気を抱いて…。    M子さんはその前に何があったか。  いろんな出来事があったのは確かだ。     中でも忘れられない出来事。  それは、  床磨き。    ある日、6年生のМ子さんが不意に始め、掃除タイムの日課となった。  大分年数を経た校舎で、床はかなり黒ずんでいる。  それはもう落ちない汚れ

          床みがきの魔法

          雪がとけたら…大人になったら…

           むかしむかし、 『雪がとけたら、何になる?』の問いに   『春になる』  と、書いた解答に❌がついた話が  ありました。      正解は  『水』理科のテストだったからですよね。   『大きくなったら何になる?』 大人は、簡単にそう聞くけど。  私は、それに答えるのが難しい子どもだった。  漠然と、死ぬ時に『いい人生だったと言って死にたい』  それが叶う仕事って何だろう?  そもそも小学生の頃は、職業と認識する数自体が少なすぎた。    先生から出された課題

          雪がとけたら…大人になったら…

          さあ、スピード出してやってみよう⭐すぐに回転速度をあげられるツールとは…

           いつも見えないところに答えがある。  課題の解決に来る子たちにやっていることは、まず課題から遠く離れたこと。    体操。  寝る。  補食を摂る。  指先を動かす。  神経衰弱をする。  絵を描く。  ピアノを弾く。  ドラムを叩く。  バランスボール。  卓球。  まだまだ続く出来ること。    まず、自分を動かす。  スピードをつける。  その後に課題に向かう。    サッ!と動いて助走をつけてから。  表情が柔らかくなり笑いが出てから。    課題にストレ

          さあ、スピード出してやってみよう⭐すぐに回転速度をあげられるツールとは…

          『なりたい自分』の何パーセントが自分の本心?なりたい自分を再設定しよう。

           モヤモヤするよね。  そのモヤモヤって  なかなか言葉に出来ないよね。  いつでも、ここにおいで。  春から毎日来ていた。学期末に年賀状を書き、私の机に置いていってくれたCちゃん。  来年もよろしくね、と。  毎日来ている子達に、すぐに課題の解決をするわけではない。      ゆったり時を過ごしてもらう中で、 『今かな』と思うタイミングを感じるようにしている。    昨日がその時だった。    元気で、明るく、一生懸命で、気が利き、リーダーシップがあり、優れた子

          『なりたい自分』の何パーセントが自分の本心?なりたい自分を再設定しよう。

          『シャドウの肩代わり』と『ネガティブケイパビリティ』

           『子は親の鏡』というけれど、向き合う相手すべてに、自分が投影されている気がする。  結局、全ては自分ごと。  そう考えると、逆に平穏な気持ちになる。  自分のネガティブな持ち味(影)を受け入れがたく保持していると、他の誰かが代わりに表面化させ、鏡のように見せてくれる。  自分には関係なく感じられたとしても、ジッと見つめると当事者は自分だと気付かされる。 『子は親を救うために       「心の病」になる 』 という書籍を読みながら、自分が過ごしてきた時間そのものと

          『シャドウの肩代わり』と『ネガティブケイパビリティ』

          『学校に行かない』という手段を通して学ぶ体験

            学びとは何だろう…。と、再考する機会に恵まれた。  狭義の学びは、学問と括られる領域で 各教科に分割した知識を通して得られるもの。  広義の学びは、生きている中で体験する全てが内包される、無限の領域。  学校に行かない(行けない)子に、学びの機会と場を与えることが必要だということは全く同意している。  その上で、私自身が勘違いしないでおきたい一点がある。  学校に行っていない子は、 行かない(行けない)現実だからこそ学べることをしっかり学んでいる というこ

          『学校に行かない』という手段を通して学ぶ体験

          世界に一冊だけの手作り絵本

           栴檀は双葉より芳し     と言うのだから。解釈は違うかもしれないけれど。  いずれ咲く花を待つのでなく、   種のうちから、双葉のうちから、価値あるものを大切にしたい。そして今、咲ける花があるならどんどん咲かせたい。  ある女の子と、手作り絵本を作った。  お別れする先生に向けて、私が筆で字を書き、絵をお願いした。  私の書いた言葉を、自分の感性と体験でしっかり受け止め、絵に思いを転写してくれていた。  一旦一人きりの空間に籠もると、絵は溢れ出るように生まれ、

          世界に一冊だけの手作り絵本

          脳の淡蒼球を鍛える

           体がぐにゃぐにゃ  朝、登校時間に間に合わない  車で送ってもらい、仕方なく来る  学校に着く     →抵抗スイッチ・ロックオン  机に伏して動けない  そんな子がいた。    出合って変わったもの。    「卓球でもやる?」  しかも…『なんちゃって卓球』  卓球でも…「でも」が失礼だったと その後知ることになる。卓球の偉大さよ。「地味」を訂正、「滋味」なスポーツだった。    立ち机2つを合わせ、卓球台を縦半分にしたようなサイズの『なんちゃって』仕様。  

          脳の淡蒼球を鍛える

          お母さんと一緒に笑いたい。

             「笑うこと」  それ無くして、私の仕事は語れない。    何のため?  悲しい子が来る。  困った子が来る。  不安な子が来る。  疲れた子が来る。  悩んだ子が来る。  怒った子が来る。  モヤモヤした子が来る。  問題は、すぐ解決しない。  そこに寄り添い、勇気づけをするため。  淀んだ空気を浄化するため。  ◯問題がないから、笑える。 (=問題が起きたから、笑えない)  これ…当たり前。普通。  ◯問題が起きた時こそ、笑う。  そう決めることは、お

          お母さんと一緒に笑いたい。

          小学生の教科書に、はまっています💕

           そうなんです。 教科書開けば📖、目が閉じる😴(笑) 眠りの世界に誘う魔力を持つあの冊子… あれを今さらながらに楽しんでいます。  ◯義務を脱した年齢  ◯ノルマなし  ◯競争なし  ◯テストなし  ◯開放的な気分  ◯マイペース    そんな今だからこそ楽しい。  それは、一言でいうと… 『やらされ感からの開放』かな。    問いから、その意図や背景を想像しながら、全く自由に思考を広げられるおもしろさを感じている。    ◯正解を、早く正確に見つけるだけの 学びにし

          小学生の教科書に、はまっています💕

          聴く力をつけたい

           アナウンサーさんで、ラジオの経験豊かな方が教えて下さった。  目の前にぬいぐるみを置いて、その子に語りかけるように話すの。  沢山のリスナーが聞いているラジオだって、聴いている側にしてみれば、1対1のお付き合い。  一人ひとりが、自分に語りかけられているように感じる「寄り添い感」があるかないかは大きい。    ポチッと押してしまえば、すぐに聴くのを止めてしまえるラジオ📻 (放送局からは見えなくても) 見えない先にいる誰かに向けて、語りかけてくれている。  (私から放

          聴く力をつけたい

          ただ、抱きしめる

           幼い頃の記憶。    違うんだよ、それ。 ただ、抱きしめてくれたらストレートに伝わるのに。それだけでいいのに…。 (そのへんが、下手なんだよな(笑) …心の声)  あれこれ長々と、感情を言葉にして伝えてくる母に、そう感じた記憶がある。  どんな場面だったのかは覚えていないけれど。    教室で一緒に学んでいる時に、たまたまその子と脚がくっついたら、自分からは離さないようにしている。  (私は、あなたが好きだよ。だから、くっついていていいよ)  安心して自分から離すまでど

          ただ、抱きしめる