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新卒入社初日で初の自社カンファレンスのオーナーに?Vertical SaaS企業が初の主催イベントでまず考えるべきこと

初めまして。メディカルフォースでマーケティングを担当している鈴木と申します。

僕は新卒で2023年4月にメディカルフォースにジョインし、同年8月31日に開催した自社カンファレンスのプロジェクトオーナーとして集客・コンテンツ・運営全般を担当し、美容医療に携わる医師・経営者が集まるイベントを企画・推進しました。

▼カンファレンス特設サイト
https://page.medical-force.com/lp-conference-2023

多くの先生方にセミナーにご登壇いただき、今回のカンファレンスはありがたいことに、定員100名のところ140名近くにご来場いただく盛況のうちに終わることができました。

このnoteでは、自社カンファレンスにおいて特に重要なことと、新卒としての学びをシェアできればと思います。

Vertical SaaS企業で今後カンファレンス開催を検討されている方や、新卒スタートアップのキャリアを考えられている方の参考になれば幸いです。


なぜ、新卒1ヶ月目の僕が初のカンファレンスのオーナーに?

今回のカンファレンスは、会社としても初の試みでうまくいくかどうかもわかっておらず、
さらにメディカルフォースという会社のプロジェクトとしてはかなりの予算を使う大規模なイベントになります。

にもかかわらず、なぜ新卒の僕に話が回ってきたのかはよくわかりませんが笑、

入社当日に人事の羽富さんに、
鈴木くんカンファレンスやってみる?今のところ日程・会場しか決まってないけど」
と言われ、

「カンファレンス?イベントをやるのか、へー、面白そう」くらいの知識しかなかった僕は何も考えずに「やります!」と答えてしまったことから、約半年にもわたるプロジェクト推進のオーナーとして悪戦苦闘していくことになるのでした。

WBS

まず始めに取り組むべきこと〜コンセプトメイキングと集客準備〜

イベントコンセプトの作り方

当然かもしれませんが、最初はまずイベントのコンセプトを定めます。このコンセプト作りにおいて重要なことは、「会社」「サービス」「イベント」の全てにおいて態度変容を起こすコンセプトを作ることです。

イベントとして多くのターゲットの方が訪れるようにすることはもちろん重要ですが、自社のブランディングやリード獲得に寄与しないようでは意味がありません。
かといって自社サービスの宣伝ばかりをするイベントとしてしまっては、デジタル広告やウェビナーと同じであり、「カンファレンスを開催する意義」が失われてしまいます。

そこで、申込時の期待値をどう設定するか、参加後に会社・サービス・イベントに対してどのようなイメージを持ってもらうかを定義しました。

そして、業界の成長性や未来に対して希望を持ちつつ、メディカルフォースという会社やサービスに先進的な印象を持っていただく意味で「美容医療ミライの日」と名付けました。

イベント当日のバックパネル


集客準備

結論として、カンファレンスで最も難関かつ重要なのは集客です。特に初開催の場合、見込み客の方からするとどんな人が集まるどんなイベントかのイメージを掴みづらいので、いかに魅力的なコンテンツを用意できるかにかかってきます。

そこで集客開始前にある程度コンテンツを固めておく必要があります。カンファレンスといえばセミナーを開催する企業がほとんどかと思います。セミナーはテーマが重要なのはもちろんなのですが、それ以上に登壇者選びが本当に肝になります
(これは美容医療業界特有かもしれませんが、あるコミュニティでの知名度や評判がセミナーへの関心度を大きく左右するような市場(=Vertical SaaS)の場合は押さえておいても良いかと思います。)

この登壇者選びのポイントは、以下の2点です。

  1. 業界内において話を聞きたいと感じられるか(成功しているという共通認識があり、かつ話に再現性がありそうか)

  2. イベントのコンセプトと合致し、持たせたいイメージに近づけられるか

そして、これらに軸に沿ってリストアップした後は必ずターゲットの方にヒアリングしましょう(関係性の近い顧客の方で良いと思います)。

これをサボってしまうとターゲットの望む方向性とズレが生じ、イベントの魅力度が下がりかねません。

当初僕は、社内で業界に詳しい先輩に意見を聞いていたのですが、業界内での評判と異なり、方向性のズレたコンテンツとなってしまうことがありました。やはり業界内の人と業界外の人では情報量に相当の差があると痛感しました。

セミナーの様子

新卒のしくじり〜カンファレンスは全社行事〜

正直上記見出しについては反省点の方が多いので、この項目はしくじりになります。笑

カンファレンスを開催するに当たっては社内でもさまざまな部署との連携が必要になります。

既存の顧客の方に登壇していただくのであればカスタマーサクセスの方を巻き込む必要がありますし、同じく参加の呼びかけもカスタマーサクセスやセールスの方の協力なくてはできません。
当日の運営は何十人規模で社員の方に運営を行なっていただく必要があるため、会社の規模によってはエンジニアやバックオフィスの社員の方の協力も不可欠です。

ですので、社内調整が必要になるのですが、今回のイベントでも、やはり「カンファレンス=マーケティング施策」という考えが社内で強く、他部署の方からするとどうしても当事者意識を持ちづらい部分があったのではないかと思います。
そこで大事になってくるのが

  1. 依頼の背景やカンファレンスの目的・意義を伝えること

  2. 「誰を通じて言うか」を考えること

の2点です。

1は言わずもがなかもしれませんが、僕はこれを端折った状態で依頼だけ渡してしまうことが多く、結局、なかなか進まないということが多くありました。
しつこいくらいに伝えることと、依頼がなぜその人でなくてはできないのか、会社や個人にとってどのようなメリットがあるのかを明確に伝えることが求められることを痛感しました。

さらに、伝えるだけではダメです。2の「誰を通じて言うか」を考えること、これが僕は当初考えられていませんでした。
やはり、新卒でメンバーレイヤーの僕から来る依頼と、マネージャーや経営陣から来る依頼とでは、意識していなくとも自ずと優先度に差が出ます。
(これは僕も同じ立場では同じ行動に至っていると思います。)

ゆえに、意義を深く理解しているレイヤーの人と依頼に関する共通認識を持った上で、タスクを管理してもらう形で進めていく必要もあることを感じました。特にプロジェクトオーナーは膨大な量のタスクを抱えることになるため、「タスクに関するタスク管理」はなるべく少なくする、荷物をなるべく軽くするような意識も必要になると思いました。

最後に:新卒はカンファレンスのオーナーをやるべきか?

まだまだ書きたいことはあるのですが、かなりの分量になってきたのでまたの機会にしたいと思います。笑

「カンファレンスのオーナーを新卒でやるべきか?」という需要があるのかわからない問いですが、僕は良い経験だったと思っています。

戦略・集客・コンテンツ・運営・設営・広報など、かなり大規模なプロジェクトになるのでプロジェクトマネジメントを学べますし、社内外との仕事の進め方についても実践を通じて身につけることができたと感じています。

今回のカンファレンスは、プロジェクトを振っていただき相談に乗っていただいた羽富さん(@hato_min_)、問題発生時に的確なアドバイスを頂いた事業責任者の金井さん、一緒にプロジェクトを進めていただいたマーケティングの先輩の三宅さん、その他運営に携わっていただいた社員の皆さん全員のおかげで無事終えることができたと思っています。

今後も、メディカルフォースの一員として、ビジョンである「これからの産業の成長プロセスを合理化する」を目指し邁進していきたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!




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