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綿帽子の種
まだこの北の国には桜が咲かないが、ピンクの蕾がその時を待っている。
桜の蕾に目を奪われ見上げる桜木の根本に“たんぽぽ”がこれから訪れる
春をゆっくりと待っていてる。
桜の様な派手さはないけれど、実直でたくましく“見慣れているから感じなくなった”が、黄色の花を咲かせる。
黄色く咲くたんぽぽの色は鮮やかで優しさを感じる。
やがて花が終わりまた蕾の様な姿を見せるが、中は白く成長して“綿の帽子”を被った種がフワフワと…。
綿帽子を被ったおしゃれさんの種は、同じ様に見えてはいるが少しずつ違う。
気温や湿度、そして何より風を選び、少しずつ違う綿帽子の種達は自分達の未来へ飛び立つ。
風に乗り遠くへ行く綿帽子の種も有れば、風が巻き飛んだ先から近い場所へ着く綿帽子の種もある。
それぞれの綿帽子の種達はたどり着いた所で、黄色い花を咲かせる。
当然の様に咲くたんぽぽ達の鮮やかな黄色い花に魅せられる。
春に飛んだ綿帽子の種が咲く!
…………………… 終 ……………………
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