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世界にひとつだけの

娘とクリスマスツリーを飾ったときのことです。クローゼットから箱を出した娘の「ついにツリーを追い越した!」という言葉で、このツリーが我が家に来た時のことを思い出しました。

毎年訪れていた百貨店のクリスマスコーナー。その時期の煌びやかな雰囲気が好きでした。売り場に並んでいた、優しい色の小さな明かりがたくさん灯るツリー。いつ見てもとても心がときめいていました。百貨店価格で迷いましたが、大好きな場所での思い出と共に思い切って購入しました。

我が家に届いたその年は、飾りをつけずLEDだけのシンプルなツリーを楽しみました。それでも、ずっと憧れていたツリーを毎日眺めることができてとても嬉しかったものです。娘が見上げるサイズの大きさで、とても喜んでいました。

それから毎年少しずつツリーのオーナメントが増えていきました。オーナメントと言っても、クリスマス用のものはヨーロッパのお土産で頂いた数点のみ。それ以外はどこかを旅したときに購入した飾りや、海辺で拾った浮きのようなもので作ったものなどバラエティに富んでいます。毎年思い出と共に少しずつ増えていきました。

そして気がつけば娘の背は見上げていたツリーを追い越して。飾り終えると「こんなツリーどこにもないね」と娘が笑いました。

毎年少しずつ増えてきた飾りも、ツリーの半分を飾れる量になりました。娘と、私の成長のように、ひとつずつ、ひとつずつ。来年はどんな飾りが増えているかな。

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